【速報】キャピトル付近で殺人事件発生!拳銃使用、犯人は今も逃走中
「パンパンパーン!」
という音が響き渡ったそうです。
キャピトル近くのエスカリオ通りのコンドミニアムに住む、私の友人の日本人が、その乾いた音を聞いたのは、7月27日の夕方17時過ぎのこと。
「あれは何の音かなぁ?」その日本人宅に滞在していた、日本から旅行で来ていた若い女の子達は、不思議そうに話し合っていましたが、後からそれが、殺人事件の銃声だと聞いて、ぞっとしました。
翌朝彼女達に会ったのですが、「どこかへ出かけたら殺されるんじゃないか?」「死んだらどうしよう?」と、とても怯えていたのです。
殺人事件の概要
この事件についての現地ニュース記事から、事件の概要を要約します。
殺されたのは麻薬捜査官
事件の被害者は、セブ市ラバンゴン地区に住む、Earl Rallos(アール ラロス)氏48歳で、フィリピン麻薬取締機関(PDEA) *1のエージェント。
この地域のPDEAの副長官を務めていました。
ラロス氏は27日金曜日、仕事からの帰り道自宅へ車で向かっているところ、エスカリオ通りのキャピトル付近で、バイクに乗った二人組による襲撃に遭いました。
↓事件現場付近にあるキャピトルの場所
銃弾18発使用
現場からは18発もの砲弾と、45口径拳銃の2発の銃弾が発見されています。
ラロス氏は車内で背中を撃たれ、なおも車内からの脱出を試みますが、車から出たところで至近距離で頭を打たれ、死亡したとの事。
容赦ない襲撃内容から、プロの犯行であると考えられます。
犯人は今も逃走中
このブログを書いている7月30日現在、犯人逮捕のニュースは確認できません。
セブ市警察はこの件に関する特別捜査チームを設立し、ラロス氏を殺害した犯人とバイクのライダーの行方を追っています。
PDEAの長官は、犯人に向けて
「我々の命が奪われるたびに、我々は10倍強くなる。犯人を確保するまで休まず、またこの件で我々が怯える事は決してない!」
との声明を出し、捜査に全力を尽くす事を誓いました。
依然として続く麻薬がらみの事件
実はほぼ同じ現場で、5年前にも麻薬取締官が殺される事件があったそうです。
ドゥテルテ政権になり、麻薬取締を激化させ、以前と比べ格段に麻薬がらみの犯罪は減ったと言われます。
しかし、その厳しい取締りに恨みを抱く者が、反撃に出たのでしょうか?
恐らく今逃走中の犯人はヒットマンで、殺害を指示した黒幕がいるのでしょう。
セブの治安は悪いのか?
冒頭の彼女たちは、せっかくの旅行が、気分的に十分楽しめなくなってしまい、大変気の毒です。
実際の銃声を聞いてしまったのですから、トラウマのようになってしまったのも無理もありません。
しかし、麻薬がらみの事件というのはどこの国にもあります。
日本でも、時折暴力団関係の銃撃事件が起こっています。
このような事件が、毎日のようにセブシティの通りで起きている、というなら危険極まりありませんが、そういう状況ではありませんので、旅行者の方は過度に不安に思わないで下さい。
今回も、狙われた捜査官以外の民間の被害者は出ませんでした。
とはいえ、18発もの銃弾が使われたとなると、同様の事件が起きれば当然流れ弾による被害が心配になります。
かといってどうにも気を付けようがありませんが、時折このような事が起きているという現実を知り、旅行中は注意を怠らないようにする必要があるでしょう。
参考にしたニュースサイト:
PDEA agent shot dead in Cebu - CNN Philippines
‘For every life taken, we will grow stronger’ | SunStar
www.cebutabi.net www.cebutabi.net
*1:Philippine Drug Enforcement Agency