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【比地震】M7の地震が発生したミンダナオってどこ?セブ島への影響は?

みなさん、こんばんは。

あっという間に年末を迎えたセブ島で平和に過ごしております、DAIです。

さて今夜は、今日の昼に駆け巡ったフィリピンの地震のニュースをお伝えいたします。

ミンダナオ島でM7の地震発生

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画像情報:Pixabay

暮れも押し迫った、2018年12月29日のお昼過ぎ、とあるレストランで食事中にふと携帯のニュースサイトを見ると、「フィリピン・ミンダナオで大きな地震が発生」というニュースが目に留まりました。

地震発生時刻は現地時間の午前11時39分、震源は島の最大都市ダバオの約180キロ沖深さは約60キロとの事。

当初の報道では地震の規模を表すマグニチュードはなんと7.2!

このマグニチュードは後に6.9、そして7.0へと修正されましたが、これは1995年に関西地方に甚大な被害をもたらした、阪神大震災とほぼ同じエネルギーです!

日本にいる友人からも、『地震、大丈夫だった?』と心配のメッセージをいただいたので、この記事を書く事にしました。

ミンダナオってどんなとこ?

ミンダナオ島とは、フィリピンの南にある、北海道よりもやや大きい島。

セブシティからミンダナオ最大の都市ダバオまでは約500km離れており、飛行機で片道1時間掛かります。

ダバオはセブに次ぐフィリピン第三の都市。

第二次世界大戦前は日本人が経営する大規模なプランテーションがあり、日本人街が出来、大勢の日本人が住んでいました。

現在でもその名残で日系の子孫が多く、またマニラやセブと比べてさらにのんびり暮らせるという事で、リタイアした日本人の移住先としても人気です。

現在のフィリピン大統領、ドゥテルテ氏の出身地*1としても有名ですね。

ダバオは安全ですが、ミンダナオには最近までイスラム勢力と政府軍が内戦を繰り広げている地域があり、一部今でも渡航が危険な地域があります。

現地の被害状況は?

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報道によると当初、フィリピンとインドネシア、パラオ沿岸に高さ30㎝程度の津波が来る可能性があると言われていました。

またフィリピンに在留届を出している人に届く外務省からのメールには以下のような記載がありました。

フィリピン火山地震学研究所(PHIVOLCS)によると、12月29日11時39分に北緯5度45分、東経127度3分の地点の地下54kmでマグニチュード7.2と見られる地震が発生しました。同研究所の「Tsunami Information 2」は、「小規模な海水面の変動に関する勧告」として、強い潮流や急激な海面の上下などの小規模な海水面の変動が発生する可能性があるので、海水面の変動が終わるまで海岸には近付かないよう、また、ミンダナオ島海岸線間際の住民は内陸部に移動するよう勧告されています。勧告の対象となる範囲は以下のとおりですので、現地機関の情報に注意して適切な措置をとるようして下さい。

しかし、地震から1時間余りが経過した14時頃に、津波の注意報は解除されました。

もちろん、ミンダナオから遠く離れた日本への影響は、ほぼありませんでした。

フィリピンの脆いインフラがもたらす被害が心配

まだこの地震に関する報道が少なく、またフィリピンという国は情報の伝達が遅い為、この記事の執筆時点(12月29日深夜)で現地の被害状況は調べてもなかなか出てきません。

マグニチュード7というのは阪神大震災と同程度ですが、震源が街から遠く離れた海底でしたので、震度は大きくなかった模様です。

実際現地の人がYouTubeにUPしている速報動画を見ても、電線や電気の傘がゆれたり、お店の商品が崩れたりしている程度で、見た感じは震度2~3と思えます。

しかし、大きな被害が出ている動画もひとつ見つけました。

地震でコンクリートの構造物(歩道橋か何か?)が崩れたようで、それに当たったのか、年配の女性が倒れています。

この女性はどうなってしまったのか? 助かった事を祈るばかりです...

フィリピンの建物はブロック積み!

フィリピンは日本のような耐震基準がないのか、ブロックを積み上げてセメントで固めたような建物ばかりなので、大した揺れでなくとも崩れてしまうのです。

例えばこれは私が今住んでいる新築アパートです。

f:id:dinoue10987654321:20181230001420j:plainこれを見ると日本のように、型枠を組んでコンクリートを流したのかな、と思うでしょう。ところがどっこい、建築中の写真を見て下さい。

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同じ壁です。

柱・フロア・梁の部分だけは一応コンクリ打ちしますが、壁はこのようにブロックを積み、外をモルタルで塗り固めて作ります。

柱も日本の建物と比べるとなんとも心許ない細さですね。

『よくこんなところに住んでいるな!』と思われるかも知れませんが、こんな建物しかないのでしょうがありません。

高層マンションもブロックで造る!

高層マンションだって同じです。

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この写真では良く分かりませんよね、でもよく見て下さい。

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ほら、こうやって命がけの作業員がせっせとブロック積んでいますね。
そしてフロアの躯体の細い事!

これですから、私の感覚では、新築でも震度4~5が来るとヤバイですね。

老朽化した建物だと、上のYouTube動画のように震度3程度で崩れる、という事も十分あり得ると思います。

例えば日本だと歩道橋でも一部は鉄、一部はコンクリートで作りますが、フィリピンは何でも全てコンクリで作っていますから、重いんでしょう。

私は建築の知識のない素人ですが、それでもこんな作り方をしたら振動でバラバラになってしまうって事くらい予想が付きます。

恐らく日にちが経つにつれて、現地ニュースではミンダナオの被害の状況が続々と入ってくるでしょう、大きな被害が出ていなければ良いのですが。

追記:その後、大きな被害は確認できなかったとの報道あり、ダバオの友人にも聞いてみたところ、街の様子は問題ない、との事でした。

セブ島への影響は?

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画像情報:WIKIMEDIA COMMONS

 さて年末年始にセブ島旅行を計画されている方も多いと思います。

ミンダナオで大きな地震があって、セブ島は大丈夫なの? というのが皆さんの一番の気になるところでしょう。

はい、この記事執筆時点(12月29日深夜)で、セブ島は大丈夫です。

ダバオから大阪と東京くらいの距離離れたセブは、何の問題もなく、平和ですのでご安心ください。

しかも別の島ですので、大阪と九州みたいな距離感ですね。

セブ島で私が経験した地震は、2013年にまでさかのぼります。

当時旅行で来ていましたが、震度3程度の地震が起き、私の滞在していたマクタン島はパニックになり、セブシティ側へ橋を歩いて渡る大勢の人で大混雑していました。

でも私は地震の瞬間はジプニーに乗っており全く気付かなかったのです。

セブ島は滅多に地震は起きません。
そのため、セブ島のフィリピン人は地震をめちゃくちゃ怖がります。

冗談でも『今、何か揺れなかった?地震じゃない!?』などと言おうものなら、『ヒー!』って言って逃げていくでしょう。

なので、フィリピン人相手に地震をネタにした冗談は、慎みましょう。

年々増し加わる自然災害の脅威に注意

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画像情報:Pixabay

にしても、本当に自然災害の多い昨今。

つい先週、12月22日には同じ東南アジアのインドネシアを大津波が襲い、大勢の人が亡くなりました。

ルソン島のマヨン山でも最近また噴火が続いていると言います。

そして熱帯のフィリピンには、旅行のベストシーズンである1月2月にも時折台風がやってきます。

フィリピンへ旅行に来られる方は、インフラの弱い国である、という認識をもっておかれると良いでしょう。

先進国は建物や道路などが頑丈に出来ていますが、発展途上国のフィリピンはそもそもいろんなものが不完全で、何もなくても立っているのがやっと、という状態。

そのため、ちょっとでも何かあると、被害が出やすいのが特徴です。

セブ島は地震・台風・津波いずれも少ない地域になりますので、過度に心配せず旅行を楽しんでいただきたいです。

しかし、いざという時のために海外旅行保険に入り、気象情報に気を配るなど、一応の備えをされてお越し下さい。

あ、ただし、セブパシフィック航空の保険は付けるだけ無駄です。

その理由にご興味があれば次の記事をご覧ください。

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*1:ドゥテルテ氏はダバオ市長時代、正義の市長としてダバオをフィリピン一平和な街にしたといわれ、フィリピン国民からの人気を集めた