SIM不要スマホ【jetfon】は海外出張者・旅行者に最強の携帯なのか⁉
みなさん、こんにちは。
一年で一番涼しく、旅行のベストシーズンを迎えたセブ島から、お役立ち情報をお届けしているDAIです。
ところで海外旅行をされる皆さん、こんなスマホ、あったらいいな!と思いませんか?
- ドコモ、AU、ソフトバンクはもちろん、他の格安SIMどれでも使える
- しかもSIMカードが二つ入るので、通話はドコモ、通信は格安SIM、という節約術を使える
- なんとSIMカードを入れなくても通信できる
- そして海外ではレンタルWifiなしで通信できる
- その通信料金がレンタルWifiより安い
- さらに海外の現地SIMも使える
「えー、そんなスマホ、あるわけないじゃん!」て思いますよね。
ところが、そんな嘘みたいなスマホを、見つけてしまいました。
今回は、フィリピンへ旅行に来られる方・移住されている方のみならず、海外出張者・海外旅行者全てにとって最強と言える、そのスマートフォンを、出来るだけ分かりやすくご紹介します。
SIMを入れなくても使えるスマホ?
画像情報:Telephone Sim Cards Free Stock Photo - Public Domain Pictures
皆さんご存知のように、スマートフォン・携帯で通信するには必ずSIMを入れる必要がありますね。
ところが、この常識を覆す、革新的なスマホが登場しました。
それがこの、”jetfon(ジェットフォン)”です。
SIM不要の通信技術”クラウドSIMテクノロジー”
画像情報:Pixabay
SIMなしでどうやって通信するのか?
その疑問の答えは、”クラウドSIMテクノロジー”という新技術です。
従来(現在もそれが主流)のスマホには1つか2つのSIMのスロット(差込口)があり、そこに入れたSIMと対応したキャリア(通信会社)とつながる仕組みでした。
例えば日本だと、NTTドコモのSIMを入れるとNTTドコモの回線を使って通信します*1
その携帯をもってフィリピンへ来ますと、GLOBEやSMARTといったフィリピンのキャリアのSIMに入れ替えれば、現地回線を利用出来ます*2。
ところがクラウドSIMテクノロジーは、このSIMの入れ替えが必要なく、世界各国の現地キャリアとコネクト出来るのです!
ただしこのjetfonに関しては、2つのSIMスロットがあり、普通のSIMも入れられるようになっています。
そしてクラウドSIM使用時は、そのうち一つのスロットしか使えなくなります。
つまりは、本体内にどのキャリアとでもマルチに接続出来るSIMが1個入っている、というイメージですね。
jetfonが海外出張者・旅行者にとって最強といえる理由
画像情報:Pixabay
いまや海外旅行でスマートフォンやモバイルWifiを持たない人は、ほぼいないと思います。
でポイントは、どうやって海外でインターネットを使うのかという、幾つかある選択肢です。
海外でモバイルインターネットを使う方法
画像情報:https://pxhere.com/ja/photo/1439651
海外でモバイルインターネットを使用するには幾つかの方法があります。
・日本の携帯会社の国際ローミングを利用
ー値段的にとても高くつく、あくまで短期滞在向きで、面倒な事が嫌な人向き。
・海外用Wifiレンタル
ー値段は手頃、面倒な設定もなく現地でそのまま使えるが、貸出・返却の手間がかかる。
・現地回線を利用(SIMフリー端末使用)
ーフィリピンの場合はこれが一番安くつく、ただし現地でSIM購入やAPN設定の手間がかかる。
このようにそれぞれに利点と難点がありますね。
しかし、上記全ての利点だけを良いとこ取りしたマルチな携帯、それがこのjetfonなのです!
jetfonのメリット
画像情報:Pixabay
jetfonには以下のような特長があります。
SIMを入れ替えずに世界各国で使える
クラウドSIMテクノロジーにより、SIMの入替えやAPN設定をする事なく、世界各国で使用出来ます。
仕事や旅行で頻繁に海外へ行く人はもちろん、私のような海外居住者にとっても、一時帰国時に乗継で経由する国でも面倒なく使用出来るというのは、大変便利です。
自動的に一番電波状態の良いキャリアを選ぶ
画像:jetfonHPより
さらに、同じ国でも複数キャリアがありますが、その中で最も電波の良いキャリアを選んで常に接続してくれる*3というメリットもあります。
普通のレンタルWiFiサービスは大体その国の対応キャリアのどこか1つのSIMが入っています。
フィリピンを例にとると、もしSmartのSIMが入っていれば、Smartが弱くGlobeが強いエリアに行くとそのレンタルWifiは使えないかも知れません。
ところがjetfonならSmartでもGlobeでもどちらか強い方の電波を選んで拾ってくれるわけです。
レンタル貸出・返却の手間がない
jetfonは端末買取ですから、レンタルWifiのように旅行の度に貸出・返却の手間が発生しません。
プランの購入はjetfon本体に最初から入っている専用アプリで簡単に行えます。
旅行の前に行きたい国とプランを選び、PayPal又はクレジット・デビットカードで料金を前払いします。
現地に着いたらプランの有効化をすれば、インターネットに接続し使用開始。
jetfonのホームページで、この作業の画面操作が体験出来ます。
ちなみにプランの購入は現地到着後でも出来ますが、インターネットに接続した状態で行う必要がありますので、空港・ホテル・インターネットカフェのWifiに接続すれば可能です。
料金が手ごろ
使用料金は、アジア地区の場合は1日(300MB)380円~と、レンタルWifiより大幅に安く設定されています。
1週間(1GB)なら980円、1日あたりはたった140円!になります。
例えばセブ島へ3泊4日の旅行なら、1日(300MB)のプランを4回購入するのではなく、1週間(1GB)プランを購入する方が安くなります。
使い残しても返金はありませんが、1GBの容量分として割り切って購入すれば良いでしょう。
レンタルWifiは、ルーターの貸出料金が含まれますので、端末自己購入のjetfonより料金が高いのは当然です。
jetfonは長く使えば、レンタルWifiとの差額で端末購入代金を回収出来るでしょう。
特に頻繁に利用する海外出張者なら、端末代はすぐに元が取れるはずです。
現地SIMも使用可
そして私がjetfonが最強だと思う理由がこの、現地SIMも使用可能だという点です!
前述のようにjetfonには2つのSIMスロットがあります。
フィリピンを例にとると、jetfonの1日(300MB)380円のプランを購入して使う事も出来れば、現地のSMARTやGLOBEのSIMを入れて使う事も出来る、というわけです*4。
ただし、jetfonの通信プランに通話は含まれていません。
通話がしたい場合は、050+などの通話アプリを使うか、通話可能な現地SIMを入れる必要があります。
日本国内でも使用可
これはもちろん、日本国内でも日本のキャリアのSIMをどれでも使えるという事になります。
それだけではありません、jetfonの日本国内プランもあり、1日(300MB)380円~利用可能なのです!
これが海外出張者・旅行者・移住者にとって、何を意味するかを考えてみて下さい。
例1:Aさん、日本に居住し、韓国経由でフィリピンへ旅行。
普段日本ではjetfonに格安SIMを入れて使用。
フィリピンでは現地のSMART・GLOBEのSIMを購入して入れても良いし、面倒ならjetfonのフィリピン1日(300MB)380円のプランを利用しても良い。
経由地の韓国は少しの滞在だったので、1日(300MB)380円のプランを購入して使用。
例2:Bさん、フィリピンに居住し、年に一度、香港経由で日本へ帰省。
フィリピンではいつも現地のSIMを入れて使用。
電波が悪いフィリピンでは、デュアルSIMのスロットにSMART・GLOBE両方のSIMを入れ、電波状況に合わせてどちらかを使用出来るので助かる。
日本帰省時は、jetfonの日本国内プラン、30日(3GB)1,880円を使用しても良いし、空港等で購入する使い切りのSIMを入れても良し、あるいは日本で契約する格安SIMを入れても良し。
途中の経由地、香港では、1日(300MB)380円のプランを購入して使用。
例3:Cさん、日本に居住、海外出張年に10ヵ国以上の超多忙ビジネスマン!
日本ではjetfonのスロットの片方に大手キャリアのSIMを入れてメインの通話・通信に使用。
もう片方には通信容量オーバーした時のために使った分だけ課金される格安SIMを入れている。
海外出張の際は、渡航先・期間に合わせてjetfonのプランを購入。
現地SIMの購入やAPN設定、レンタルWifiの貸出・返却にビジネスのための時間を取られずに済んでいる。
というように、このjetfonはマルチでどうにでも使えるのです。
上記の中で一番需要があるのは海外出張者のCさんでしょう。
jetfonの料金プラン
画像情報:Pixabay
jetfonが海外旅行者・居住者に最強だと言える理由はお分かりいただけたと思いますが、利用料はいかほどなのでしょうか?
まず、端末はレンタルではなく、購入のみです。
気になるjetfonの購入価格は、39,800円+消費税 → 24,624円 (税込)に大幅値下げされました!
※2019年6月追記:
さらに廉価版のjetfon P6が追加され、なんと18,144円(税込)で手に入ります!
これ以外に初期費用は特にかかりません。
そして利用料ですが、300MB / 1日*5・ 1GB / 7日・ 3GB / 30日の3段階になっており、渡航先によって変わります。
データ容量について
ちなみに私は今、フィリピンの自宅に固定回線を引いた状態で、外出時の通信用にSMARTの2GB/30日のプランを使用していますが、使い切らない月もあります。
ですので、Wifiのあるホテルに宿泊した場合、上記3段階のいずれの容量も十分と言えるでしょう。
主な渡航先の料金
画像情報:Pixabay
対応国は100以上あるため、全ては引用しません、主な地域の料金のみ下記に引用します(2018年12月現在)。
アジア | 300MB / 1日 | 1GB / 7日 | 3GB / 30日 |
---|---|---|---|
中国 / 香港 / 台湾 / 韓国 / マレーシア / ベトナム / インドネシア / タイ / 日本 | 380円 | 980円 | 1,880円 |
マカオ / フィリピン | 380円 | 980円 | 2,980円 |
シンガポール | 380円 | 1,480円 | 2,980円 |
ヨーロッパ | 300MB / 1日 | 1GB / 7日 | 3GB / 30日 |
---|---|---|---|
オーストリア / ベルギー / ブルガリア / スイス(リヒテンシュタイン含む) / キプロス / チェコ / ドイツ / デンマーク / エストニア / スペイン / フィンランド(オーランド諸島含む) / フランス(モナコ含む) / イギリス / ギリシア / クロアチア / アイルランド / アイスランド / イタリア(バチカン・サンマリノ含む) / リトアニア / ラトビア / オランダ / ポーランド / ポルトガル / ルーマニア / ロシア / スェーデン / スロベニア / スロバキア / トルコ / ウクライナ | 580円 | 1,480円 | 2,980円 |
ハンガリー | 780円 | 1,780円 | 3,480円 |
ルクセンブルク / ノルウェー | 780円 | 1,980円 | 4,980円 |
※ヨーロッパは周遊プランも有
南北アメリカ | 300MB / 1日 | 1GB / 7日 | 3GB / 30日 |
---|---|---|---|
アメリカ(ハワイ・アラスカ含) / カナダ / メキシコ | 580円 | 1,480円 | 2,980円 |
コロンビア / ベネズエラ / ウルグアイ | 580円 | 1,480円 | 3,980円 |
アルゼンチン / ブラジル / パナマ | 780円 | 1,980円 | 4,980円 |
オセアニア・アフリカ | 300MB / 1日 | 1GB / 7日 | 3GB / 30日 |
---|---|---|---|
オーストラリア / フィジー | 580円 | 1,480円 | 2,980円 |
モーリシャス / ナイジェリア / チュニジア / タンザニア | 1,280円 | 2,480円 | 6,980円 |
ニュージーランド/アルジェリア / ガーナ / 南アフリカ / ザンビア | 780円 | 1,980円 | 4,980円 |
上記以外の国とヨーロッパ周遊プランは、jetfonのホームページを参照
jetfonのスペック
さて、jetfon利用にあたって購入が必要な端末のスペックは、果たして24,624円 (税込)を費やすほどのものなのか、気になりますね。
サイズ(mm) | 76(L) x154(H) x7.9(W) |
重量(g) | 180 |
ディスプレイ | 5.5 インチ ISP液晶 |
OS | Android 7.1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 652オクタコア |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
メインカメラ | 1300万画素 |
サブカメラ | 800万画素 |
バッテリー | 2,900mAh |
連続待受時間 | 2G:約397時間(約16.5日)3G:約362時間(約15日)4G:約278時間(約11.5日) |
連続通話時間 | 3G:約760分 4G(VoLTE):約600分 |
その他機能 | 指紋センサー、緊急速報メール、FMラジオ |
※さらに詳しくは<jetfonのホームページを参照
2019年6月追記 廉価版P6とのスペック比較
廉価版のP6と、上記スタンダードモデル(STDと記載)の異なるところを記載します。
STD | P6 | |
メモリ | RAM4GB ROM64GB | RAM2GB ROM16GB |
ディスプレイ | 5.5 インチ | 5.7インチ |
CPU | Qualcomm Snapdragon 652オクタコア | Spreadtrum SC9850K クァッドコア |
OS | Android 7.1.2 Nougat | Android 8.1.0 Oreo |
カメラ | メイン1300万、サブ800万画素 | メイン800万+200万(デュアル)、サブ500万画素 |
バッテリー | 2,900mAh | 3,400mAh |
連続待受時間 | 3G:約362時間(約15日) 4G:約278時間(約11.5日) |
3G:約640時間(約26日) 4G:約400時間(約16日) |
連続通話時間 | 3G:約760分 4G(VoLTE):約600分 |
3G4Gともに約1600分 |
P6はSTDと比較するとメモリは小さくなり、カメラの画素数も若干ダウン。
CPUもワンランク低いものになっています。
6,000円の価格差を考えると、出来ることならスタンダードモデルを購入したいところですが、バッテリーとOSに関してはP6が進化しています。
特に連続使用時間が大幅に伸びていますね!
これはどちらを買うか悩むところ。
jetfonの弱点
このスペック表から分かるように、jetfonはミドルクラスのスマホです。
2018年夏モデルですので、同じようなスペックの最新のスマホと比べますと、少し割高に感じられます。→値下げで割高感はなくなり、お買い得になりました。
また、国内メーカーのスマホでは標準装備の、防水やおサイフケータイには対応していません。
OSのバージョンも、Android 7.1です(P6は8.1)。
Android8や9の、よりハイスペックなスマホを既に持っている人は、わざわざこの機種をWifiルーター代わりに購入するのは少し勿体ないと思うかも知れません。
jetfonの特長
国内で流通している一般的なスマートフォンよりも多くの周波数帯に対応しており、これが”国境フリーの『世界スマホ』”を謳うjetfonがこの機種を採用した理由だと思われます。
それは当然、世界中で現地のSIMを入れて使えるという事で、旅行者にとってこのようなスマホはハイエンド機よりも武器になるのではないでしょうか。
ハイエンドではないにしても、CPUはオクタコア、メモリもRAM4GB、ROM64GBですから、通常のスマホとしての使用には不自由ないでしょう。
防水やおサイフケータイ未対応なのは、何もこの機種に限った事ではなく、このクラスの中華スマホなら普通です。
そしてjetfon最大の特徴は、クラウドSIMテクノロジーを内臓した、今のところ国内唯一の機種である事!
つまり、ハイエンド機ではなくとも国境フリーの『世界スマホ』というコンセプトに見合ったスペック、旅行者のニーズにかなっているのです。
もしスマホの買い替えを考えているなら、それこそ絶好のタイミング、このjetfonは、有力な選択肢ですね。
まとめ:jetfonが最強の人とそうでない人
画像情報:Pixabay
ではさいごに、最新の”クラウドSIMテクノロジー ”搭載スマホ「jetfon」はどんな人が使うと最強となるのか、まとめます。
こんな人にjetfonは不要
- いつも行く国が決まっており現地SIMを使い慣れている
- 既にハイスペックのスマホを持っている
- ゲーマーやヘビーなユーザー(jetfonはスペック不足)
- 防水やおサイフケータイがないと嫌だ
- iPhone派の人(androidは使いたくない)
jetfonはこんな人に最強!
- 世界のどこでも携帯が必要な海外出張者
- いつもレンタルWifiを借りている海外旅行者
- 現地SIMの入手が難しい国へよく行く
- 現地SIMの購入やAPN設定が煩わしい
- スマホのスペックに過度にこだわらない
今まで海外での通信はローミングを別にすると、レンタルWifi・現地SIMの2者択一でした。
しかし今回ご紹介したjetfonは、その両方の役割で使用出来る上に日本国内通信もカバーしており、普通のSIMフリースマホとしても使えます。
上記分類の後者の人にとって、jetfonはまさに待望のスマホではないでしょうか。
特に、年に何度も異なる国へ渡航する、海外出張者がjetfonを持てば、最強の武器になるはずです。