フィリピンで運転してみたい? ⑤セブで買えるホンダの2018最新バイク11選
みなさんこんにちは、セブ島のDAIです。
バイク乗りにとってはつらい時期がきましたねぇ、そう、雨季です。
雨が降るおかげで暑さが幾分緩み、助かる面もあるのですが、出先で突然の大雨に見舞われ身動き取れず、という事もしばしば...
セブ島のバイク乗りの皆様、是非レインコートを持参しましょう。
さて先日私の愛車、ホンダXR150は購入1年を迎え、ディーラーへ点検に持って行きました。
作業の待ち時間に店内を物色し、ホンダのフィリピン最新モデルの写真を撮ってきましたので、公開いたします。
セブ島在住の皆様、また移住検討中で現地でどんなバイクに乗れるのかなぁ、と考えておられる方々の、バイク選びのご参考になれば幸いです。
- セブ島ではバイクがないと動けない
- フィリピンでシェアNo.1のホンダ
- フィリピン製バイクの難点
- フィリピンホンダの小型バイク
- フィリピンホンダの中型バイク
- フィリピンホンダの大型バイク
- セブシティで乗るならどのバイクが良い?
- 番外編:KYMCOのバイク
- 新車バイク購入時の注意
- セブ島運転免許情報
セブ島ではバイクがないと動けない
セブ島の渋滞は年々激しくなり、今やバイクなしではオンタイムで移動出来ません。
それで私はITパーク近くにある、Honda Lahugにてバイクを購入しました。
セブにはあちこちに支店があるDU EK SAM, INC.という会社名の、ホンダ専門の正規ディーラーです。
ここのお店が特におすすめというわけではないのですが、ここはセブシティのホンダディーラーの中で一番店舗規模が大きく、展示車の品ぞろえも良く、ITパーク近くと立地も抜群、バイクを物色しに行くには持ってこいの店です。
と言っても、ここの店のアフターサービスに関しては不満が沢山あるのですが…
まぁここはフィリピンですので、多分どこで購入しても同じようなものでしょう。
フィリピンでシェアNo.1のホンダ
日本でもシェアNo.1のホンダのバイクですが、やはりフィリピンでもそう、2017年のデータでは41%のシェアを誇っています。
私DAIは本当はカワサキが好きなのですが、フィリピンのカワサキのラインナップに欲しいバイクがなかったため、後述するホンダXR150を購入しました。
まぁ日本の4大メーカー*1どれを選んでおいても品質はそう変わらないと思うのですが、気を付けたいのは日本とフィリピンでは全然ラインナップが違うという事です。
ホンダと言っても現地企業が運営するHonda Philippines, Inc.という日本とは別の会社なので、現地で売れるバイクを売れる価格帯で作っているわけです。
ですから厳密に言うと日本製ではなく、フィリピン又は東南アジアのどこかあるいは中国にある、ホンダの工場で作られた製品、ということになります。
フィリピン製バイクの難点
こちらのバイクの設計は日本国内仕様のものと比べると、20年以上は遅れています。
まずスクーターでもメットインボックスがないものがほとんどで、あっても小さいスペース。
そしてメカニカル的な事で言いますといまだにキャブレター車が多く、エンジンは空冷が主流です。
ここ数年スクータータイプが急に出回って来ましたが、まだまだ半分以上はスーパーカブのようなロータリー式のミッションを搭載したモデル。
排気量は原付50ccはなく*2、110~150ccの小型バイクが主流、スポーツバイクでも国内仕様車は300ccまでです*3。
私も150ccのバイクに乗っていますが、よく「大きいね~!」と言われます。
設計が古くてシンプルな分、値段も日本と比べて少し安い*4のはありがたいですね。
フィリピンホンダの小型バイク
普段の足として使用するなら、小型バイクがベストです。
大きなバイクを買っても、渋滞のすり抜けが出来ませんから。
実際街を走っているバイクの99%はこのクラスですね。
WAVE110
街でしょっちゅう見かけるバイクで、一括払いならわずか54,000ペソ(12万円位)で購入出来ちゃいます。
このバイクははっきり言ってスーパーカブの改悪品。
何の目新しさもないロータリー式ギアを「クラッチレス」などとフィリピンでは呼んで便利さを謳っています。
なぜカブ以下かといいますと、カブならシート幅も広く、郵便配達の兄ちゃんよろしく前カゴと後ろの荷台に大きなBOXを付けたり出来るのですが、デザインをスポーティーにしたために前かごも荷台もありません。
もちろんシート下のスペースは極小。
ただしベースがカブだけあって耐久性は抜群、私のフィリピン人友人ヴァンさんのWAVEは8万キロ程度走っていますがまだ生きています。
低予算で長持ちするバイクが欲しいならこのWAVEで良いでしょう。
ちなみに私はピンチの時に友人ヴァンがこのWAVEに乗って助けに来てくれた事があり、個人的に思い入れのあるバイクだったりします。
その時の感動ストーリー(?)は、こちらをご覧ください↓
CLICK150i
小型のカブタイプやスクーターは110や125が多いのですが、もし二人乗りをするなら少し力不足。
やはり150ccのパワーは欲しいところです。
このCLICK150iはデザインが精悍なだけでなく、シート下にも半ヘルなら入るスペース*5があり、足元にも少し荷物を置け、まずまず便利。
後ろのスポイラーを外して社外品のBOXを付ければ、良いお買い物バイクになるでしょう。
値段は91,900ペソ(約20万円)と少し高めですが、それでも日本で発売されている同クラスのスクーター、リード125の31万円と比べるとだいぶ安いですね。
PCX150
日本でも大人気のPCXですが、最近ようやくフィリピンでも発売されました。
シート下の広いスペースやスマホ充電用のシガーライター、アイドリングストップなど、今までのフィリピンスクーターでは考えられなかった充実装備。
シートもゆったりしており、二人乗りのロングツーリングも可能でしょう。
価格は13万ペソ(約28万円)、日本のPCX150の34万6千円と比べればややお買い得です。
XR150L
はい、私DAIの愛車です↑
日本国内では販売されていないモデルですが、調べてみたら125ccのXRは輸入されて日本にも多少出回っていました。
このバイクを選んだ理由は、フィリピンでは道が悪いところが多く、オフロードバイクが良いと考えており、各社価格比較すると150ccのオフ車で一番安いのはこのXR150だったから。
性能的には空冷キャブ車でエンジンはOHVという原始的な設計、安いのもうなずけますね。
耕運機のエンジンのように吹け上がりは重いですが、150ccなので二人乗りでもとりあえず十分のパワーが出ます。
スクーターだと段差のたびに振動がすごいですが、ホイールが大きいので衝撃が少ない。
バリバリの競技用モデルではありませんが、フィリピンで日常出くわす悪路走行には十分の走破性でしょう。
私は後ろに日本から持ってきた大型BOXを付けているので、買い物や長距離ツーリングも可能です。
2018年モデルではフロントフォークのブーツが標準装備に。
見た感じそれ以外に変更点はなさそうなのに、値段は85,500ペソ(約20万円)と、旧モデルから4,000ペソも上がってしまいました。
↑店舗に展示されている’2018モデル
↑フロントフォークのブーツが標準装備となった
このブーツですが、旧モデルを購入された方は出来るだけ早く社外品のブーツを付けるようお勧めします。
私はブーツが無かったため、ほこりが入ったのかフォークのシールからオイル漏れし、それがブレーキに付着、ブレーキが利かなくなるという大変危険なトラブルが発生しました。
もちろんすぐディーラーに持って行きましたが、エンジンと電気系以外は保証の対象外だと言われ、実費修理、しかもシールのオイル漏れを直してくれただけで、ブレーキの修理はしてくれ無かったのです。
日比バイクの価格差についての注意点
小型バイクのメーカー希望小売価格は、同じクラスの日本国内のバイクと比べかなり安く設定されています。
しかし、日本では実際の購入時にかなりの値引きが入るのに対して、フィリピンではほとんど値引きがありません。
この点を考慮すると、フィリピンと日本のバイクの価格差はそこまで大きくないと言えます。
おまけとしてジャケットやヘルメットプレゼントとかありますが、ペラペラの安物ですので、もらってもあまりうれしくないんですよね...。
フィリピンホンダの中型バイク
小型バイクじゃ物足りない、ツーリングにも行きたい、という向きには中型のバイクがあります。
この辺から日本でも同じモデルがリリースされており、価格も安くなく、日本と同程度になっています。
CRF250L
XR150より一回り大きいだけでなく、各種装備も一段上の、本格オフローダー。
XR150と異なり、水冷・インジェクション・デジタルメーターと一歩進んだ設計です。
価格は221,000ペソ(約47万円)と、日本国内仕様の定価497,880円とほぼ変わりません。
REBEL
中型でもマッチョなアメリカンスタイルのバイクが欲しい人は、このレブルはどうでしょう?
471ccの排気量は、結構パワフルな走りが期待出来ます。
価格は369,000ペソ(約77万円)。
CBR500R
日本では中型レーサーレプリカ不在の時代が長く続いた後、2013年にCBR400Rが復活してじわじわ人気を博していますが、フィリピンでも今年、排気量500(実際には471cc)のCBRが発売されました。
それまでフィリピン国内仕様のCBRは300㏄が最大だったのですが、一回り大きくなって登場です。
ただしエンジンは往年CBRの直4ではなく、REBELと共通のVツインを搭載。
定価は379,000ペソ(約80万円)、国内仕様のCBR400Rが783,000円ですから、同程度の値段で排気量少し大きいのが買えてお得でしょうか。
フィリピンホンダの大型バイク
以前フィリピンには国内仕様の大型バイクというのはなかったのですが、最近ホンダはフィリピンの二輪市場で他メーカーに押され気味、その巻き返しを図るため今年に入って大型車を続々リリースしました。
そしてその大型車は「ホンダ ビッグバイク」という店舗でのみ展示され、セブのホンダ ビッグバイクは今のところここ、Lahug店のみだと思われます*6。
まぁフィリピンで大型バイク買っても渋滞ばかりでどこで乗るの? という感じなのですが、男のロマン・大型バイクには憧れるものですね。
実際、以前はセブでほとんど見かけなかった大型バイクですが、最近時々走っているのを見かけるようになりました。
いつかは乗りたい大型バイクも一応ご紹介いたします。
CB650F
650cc直4エンジン搭載のパワフルなネイキッドモデル。
セブの渋滞すり抜けも多少なら出来ると思われ、街乗り+ツーリングの、まずまず実用的な大型バイクではないでしょうか。
値段は459,000ペソ(約96万円)と、日本国内仕様とほぼ同じ定価で販売されています。
X-ADV
私DAIが思うに、セブで大型バイクに乗るのなら一番オススメなのがこのX-ADVではないでしょうか。
日本でも2017年に発売されたばかりの新しいモデル、フィリピンでも今年2018年になって販売開始されました。
オン・オフ両用のマルチATスポーツバイクという事で、恐らくセブ島の市街地・悪路・長距離ツーリングどのシチュエーションにもマッチするに違いありません。
ただ車体がデカいので、渋滞すり抜けだけは苦手でしょうね。
定価は799,000ペソ(約168万円)と、日本国内仕様の1,236,600円と比べて大幅に高い! のがネックです。
AFRICA TWIN
セブ島の悪路、そしてフィリピン中を大型バイクでツーリングしたい! と考えているならこのアフリカツインがイチ押し。
1,000ccのビックツインを搭載した、パリ・ダカールラリー出場マシンのレプリカモデルですから、走破性は抜群、道なき道を走り抜けられます。
ただ、見ての通り車体はデカく*7、渋滞ばかりのセブの街乗りはかなりキツそうです。
定価は854,000ペソ(約190万円)と、やはり日本国内仕様の定価155万円と比べて大幅高。
CBR1000RR
なんと、ホンダのレーサーレプリカ最高峰モデル、CBR1000RRもフィリピンで販売されています。
高回転型の1リッター直四エンジンは13,000回転でなんと、141kw(192馬力)のパワーを絞り出すモンスター。
定価は135万ペソ(約280万円)と、日本国内仕様のSPの250万円より高くなっています。
まぁこのクラスのバイクを買う人は、そこまで価格差を気にしないでしょうけれども。
しかしセブ島にはサーキットはなく、このバイクを全開に出来そうな道もほとんどありません...
セブ島でこれを購入する人はいるのでしょうか?
CB1100EX
さて、ここLahugのホンダで一番排気量の大きなバイクがこれ、CB1100EXです。
往年の名車、CBシリーズのデザインを踏襲しながら、中身は新型のテクノロジーが詰まったモデル。
空冷直4エンジン搭載と、大変味があり、レトロホンダファンにとってはたまらない1台でしょう。
しかしレトロ好きではない私DAIは、個人的にこのデザインは古臭く感じてしまいます...オールドファンの皆さん、ごめんなさい。
リタイアでセブ移住した大型バイクファンの方にとって、若い頃憧れていたバイクがここフィリピンで手に入るというのはうれしいですね。
定価は81万ペソ(約170万円)、日本国内仕様の134万円からやはり大幅高。
上記のCBR1000と並んで、完全に自己満足・趣味の世界のバイクでしょう。
セブシティで乗るならどのバイクが良い?
さて、男のロマン、大型バイクに思いをはせるのはこのくらいにして、現実に戻りましょう。
私DAIの独断と偏見では、セブシティで所有するには150ccのスクーターがベストチョイスだと思います。
125ccですと、二人乗った時にややパワー不足ですので。
あるいは、時々地方に足を延ばす、というなら小型オフロードのXR150かCRF250ですね。
私も1台目のチョイスにXR150を選んで正解だったと感じています。
後ろにBOXを付けてあるので買い物荷物に対応しますし、セブ名物の渋滞も、路肩の砂利のところを走って抜ける事も出来ます。
またこれで嫁の実家レイテ島タクロバンまでツーリングにも行ってきました。
でも私がバイクを買った2017年にはまだPCXがフィリピンでリリースされておらず、もしリリースされていれば、XR150とPCX150でかなり迷ったと思います。
それで、2018年現在ホンダから選ぶとすれば、
・街乗りだけならClick150
・悪路も走りたいならXR150
予算に余裕があれば:
・街乗りだけならPCX150
・悪路も走りたいならCRF250
という選択になるでしょう。あくまで私の意見ですが。
しかし最近、違うメーカーで気になるバイクがあるのです。
それは...
番外編:KYMCOのバイク
画像引用:KYMCO Philippines
台湾製のKYMCO、Super8というスクーターです。
ここまでさんざんホンダのバイクを紹介しておいて、最後にKYMCOというのもなんですが、なぜこれが気になるのかというと…
嫁が免許を取り、私のXR150に乗れるように何度か練習したのですが、やはりフィリピン人嫁は背が低い為、シート高のあるオフロードバイクに乗るのは無理がありました。
かといってもう一台ホンダのスクーターを買うというのも高いなと思い、いろいろと探していたらこのSuper8がヒット!
150ccですが74,000ペソ(約155,000円)と、同クラスのホンダClickと比べて18,000ペソも安い。
ルックスもスポーティではないですか!
日本でもこれの125ccモデルが販売されているようで、ググってみますと悪くないレビューが書かれていました。
もちろんホンダと比較すると品質は劣るでしょうが、まぁ嫁用のセカンドバイクとしては、普通に走ればそれで十分ですので。
ただ問題は、セブのKYMCOディーラーはマンダウエの東の方に1件しか無いようで、一度見に行きたいと思っていますが遠くてまだ行けていません。
どなたかフィリピンでSuper8に乗っていらっしゃる方、おられましたらコメントお願いします。
新車バイク購入時の注意
フィリピンでバイクの購入を検討されている方へ、ひとつ大切なことをお伝えしておきます。
日本ではとても考えられない事ですが、フィリピンでは新車でバイクを買うと、登録になんと最短で1ヵ月~最長5カ月程度掛かります。
その間乗れません!
お金払ったバイクが何カ月もバイク店に置いたまま、なんて、無情この上ないですが、待つしかありません。
既に登録済の中古車ですと、すぐに乗れます。
が、中古のコンディションは悪く、値段は割高で、個人売買の場合は盗難車をつかまされるなんて事もあるので、あまりお勧め出来ませんね。
あと、せっかく登録が終わって乗れるようになった!
でもナンバープレートは仮ナンバーで、本チャンのナンバーは出来るまで1年以上掛かります...
まぁ、走るのに何も支障はないのですが、ずっと仮ナンバーなんて、何となく嫌ですよね。
セブ島運転免許情報
さて、皆さんが欲しいバイクはみつかりましたでしょうか?
セブ島でバイクに乗るためには、国際免許か現地の運転免許が必要です。
お持ちでない方は、よろしければ以下の記事もご参考に。