【免許】フィリピンで運転してみたい? ③バイクの免許取得編ー驚きの実技試験
こんにちは、DAIです。
そろそろセブ島の雨季も終わりに近づいているのでしょうか?
今週のセブはとてもいい天気で、気持ちが良いです。ちょっと暑いですが...
さて、フィリピンの免許シリーズという事で、前回まで、国際免許について、また現地の免許への切替方法について、記載してきました。
流れとして、
- 3か月以内の滞在であれば日本の免許で良い
- 3か月超1年以内の滞在であれば国際免許
- それ以上であればフィリピンの免許に切替える
とうことでしたね。
さらに、フィリピンは渋滞が酷いため、バイクに乗る人も多いと思います。
私もセブでは車ではなくバイク派です。
あ、余談ですが、英語では自転車の事をBikeと言います。
なのでセブでバイクというと、自転車の事を指してしまいます。
日本で言うバイクは、こちらではモト(Motor)又はモーターサイクルと言う必要がありますのでご注意下さい。
日本で二輪の免許を持っていても、それをフィリピンの免許へ切替えただけでは、車の部分しか切替わりません。
その後二輪の免許を追加する事が必要です。
逆に言うと、日本の二輪免許を持っていない場合でも、日本の車の免許さえあれば、フィリピンで二輪の免許は簡単に取得出来ます。
二輪免許の追加手続き
当日必要なもの
まず必要書類は、
- 前回取得したOR
- ドラッグテスト・メディカルテストのリザルト
たったこれだけです。
加えて、
- スマフォ、タブレット、本など(待ち時間がとても長いため、時間潰し用)
- ボールペン(LTOには備付けが無いため)
- バイク(大きさは何でも良い)
を持っていきます。
実技試験に自分のバイクを持込まないといけない
↓私の愛車、XR150L↓
今回は実技試験があります。
その際日本とは違い、なんと自分のバイク持込でないと試験を受けられないのです。
いくら貧しいフィリピンとはいえ、LTOは税金で運営してるのですから試験用の車両くらい用意出来るだろう、と言いたいところですが...
てことは、試験場にバイクや車を乗ってこないといけないわけで、正式に免許をもった状態で運転出来ないじゃないか!
というツッコミは置いておいて。
レンタルするなり友達に借りるなり買うなりして、バイクを用意しましょう。バイクであれば大きさは何でも良いです、スクーターでも大型バイクでも。
そして出来るだけ朝早くLTOへ、自分でバイクに乗って行きます。
LTOの場所は、前回の記事をご参照ください。
隣のバスターミナルの駐輪場へバイクをとめましょう、料金は1日出入自由で30ペソです(レシートを捨てないよう注意、再入場の時に見せないとまた30ペソ取られます)。
ドラッグテスト
面倒臭い事に、免許関係の手続きをする時は、毎回ドラッグテストを受けないといけないようです。
恐らく更新の時もそうだと思われます、毎回400ペソはちょっと痛いですね。
LTOすぐ隣のバスターミナル内の会場が便利です。
申請書を提出し、ひたすら待つ
ドラッグテストが終わったら、前回と同じように、LTOの受付で申請書をもらいます。
上記の必要書類が揃っていないと申請書はもらえません。
この時、受付の人やガードマンは、5000ペソ払うと何もかもしてあげるよ、と言って来ます。
実技試験パスですぐにORがもらえるのかも知れません。
つまりは賄賂ですので、推奨しませんが、もしバイクが用意出来なかったり、丸一日潰れるのが嫌だ、という場合はそれでお願いするのもアリかも知れないですね。
私は節約のため、通常の手続きをしました。
申請書に記入し、必要書類とともに受付に渡した後しばらく待つと、バイクを持ってくるように言われます。
バスターミナルを出て、右、右、右と3回、Eモールをぐるっと回って戻ってくると良いです。
ガードマンの指示に従って場内に駐輪します。
そこからひたすら、ひたすら...待ちます。
4時間位経った頃でしょうか、ようやく試験のために呼ばれます。
まず試験費用としてでしょうか、100ペソ支払い、その後奥の部屋に行くように言われます。
実技試験
こちらの恰幅のいい人が試験官です。
この机のところへ呼ばれて、いろいろ詳しく説明を受ける...のかと思いきや、ただ外でスタンバイするように言われました。
外で待っていると試験官が到着し、試験開始。
この日の受験者は、私ともう一人のフィリピン人だけでした。
1日数回やっているようですが、そんなに大勢でもないのになぜ4時間も待たされたのかは不明です。
まず、灯火類とブレーキのチェック。
続いて、試験官が所定の位置に移動して、そこまで来るように呼ばれます。
試験のコースは、LTOのエントランスのこの通路↓
どんなに難しい試験かと思いきや、たった10m程度を真っ直ぐに走るだけです。
日本の試験場のような、S字も一本橋もスラロームも何もありません。
試験官の態度がエラそうなのは日本もフィリピンも同じですが、フィリピンは全然厳しくありません。
あっという間に走り終えて、「はいバイクをバスターミナルへ停めて、まだ戻ってきてね」と言われます。
日比比較、運転免許試験風景
比較のために、まず日本の二輪免許試験の動画です。暇な人だけ見てください。
自動二輪免許・検定Aコース(上方カメラ) ユタカ自動車学校 豊橋校 - YouTube
そして、こちらがフィリピンの試験。私の前の受験者の動画です。
あまりの簡単さに、拍子抜けです...
聞くところによると、車の試験も同様だそうです。
しかも、コレだけ簡単な試験ですら、自信がないためお金(賄賂)を払って免除する人が大半だそうで...
確かにこの日も、私と同じ時間帯に受けた人は1人だけでした。
街にはバイクが溢れ返っているのに、実技試験の受験者少な過ぎではありませんか。
これが、フィリピンの道が下手クソな運転の車で溢れている原因です。
本当にフィリピンは、ロクに車庫入れもすれ違いも出来ないような、あなた免許持ってるの?て言いたくなるような運転のドライバーだらけなんですよ。
渋滞が酷いのは、道が悪いせいだけでなく、ノロノロ運転で、道を塞いで何度も切返してUターンする下手クソドライバーのせいでもあります。
日本の道は、何十時間も教習を受け、厳しい検定をクリアしたドライバーだけが走っているので、スムーズなんですね。
試験の後、さらに待ち...
さて、試験が終わってすぐにORをもらえるのかと思いきや、また待ちます。
待つ事なんとさらに2時間!ようやく名前を呼ばれ、もう一度支払います。今回は392.63ペソ。
先ほどの100ペソと合わせて、今回掛かった費用は492.63ペソです。
前回の車の免許切替の費用と合わせますと、2645.26ペソ(約5800円)となります。
このようにして、ようやく晴れて普通乗用車と二輪両方のライセンスを手に出来ました。
といっても前回と同じく、OR(領収証)だけで、免許証のカードをもらえるのは3か月後です。
そしてよく見ると、このORを免許証の代わりとして使用出来る有効期限は2020年の誕生日までとなっています。
この紙切れだけで2年間も有効とは...本当に3か月後に免許証のカードをもらえるのかどうか怪しい気がしてきました。
さて、長い長い道のりでしたが、免許関係の手続きは一応これで終わりました。
それにしても、どれだけの時間を費やしたのでしょう...?
次回は、番外編として、フィリピンの役所関係の手続きにかかる時間について記載したいと思います。