【免許】フィリピンで運転してみたい? ②現地の免許へ切替え編
こんにちは、DAIです。
さて、前回の記事では国際免許について特集しました。
国際免許の有効期限は1年間です。そのため、フィリピンへ1年以上滞在する場合は、現地の運転免許に切替えが必要です。
先日私もその手続きを体験してきましたので、これから私のようにフィリピンの免許への切替をされる方のお役に立ちますよう、ここに方法を共有いたします。
- まずは領事館にて運転免許の翻訳証明を取得
- LTOの場所
- LTOでの必要書類
- ドラッグテストとメディカルテストを受ける
- 申請書に記入
- サインは重要
- 料金支払い、レシート受取り(重要)
- フィリピンの免許切替に必要な料金総額
まずは領事館にて運転免許の翻訳証明を取得
まず初めに、日本の免許証を翻訳した文書を用意します。といっても、自分で勝手に翻訳しても通用しません。領事館へ行き、決まった書式の翻訳証明を取得する必要があります。
領事館の場所は、アヤラモールの近く、マボロ地区のケッペルビルディングの7階にあります。
領事館(大使館)のHP:在フィリピン日本国大使館
この、領事館(大使館)のホームページが結構分かりにくく、必要な情報を見つけるのに苦労します。
運転免許の翻訳証明については、以下のリンクに記載があります。
お役所らしく、業務の時間が限られています。
開 館 日:月曜日~金曜日(祝祭日を除く)
申請受付:8:40~12:30
交 付:14:00~16:30
そして、申請から交付までは3日間となっていますので、例えば月曜日の午前に申請しますと、水曜日の午後に交付となります。休館日でないかどうか、事前にHPまたは電話(032-231-7321/032-231-7322)で確認してから行くのが良いでしょう。
この時に必要なものは、
- 証明書発給申請書(大使館備付け)
- 有効な日本の運転免許証(オリジナル)
- パスポート(オリジナル,代理申請の場合はコピー可)
- 料金900ペソ(申請の際は不要、交付の際にお釣りのないように持参)
プラス、代理申請の場合は委任状、となっています。
委任状の様式は、上記の領事館(大使館)のホームページのリンクからPDFでダウンロード出来ます。
※料金は毎年改定されます。上記の料金は2018年3月31日まで。
*追記:
領事館で、ビザの有効期限が1年以上ないとフィリピンの運転免許申請が出来ないと忠告されるかも知れません。
確かに、LTOの壁に貼ってある申請手続きについての案内にもそのように書かれています。
しかし、ほとんどのビザの有効期限は1年未満で、実際に1年以上有効なビザを持っている人となると、フィリピン人と結婚しこちらに何年も住み、複数年有効な配偶者ビザをもらえるようになった人など、ごくわずかな人だけになってしまいます。
私自身もビザの有効期限は1年未満でしたが、特にお咎めなしで免許を取得出来ました(LTOでは向こうから聞かれない限りこの件について何も言わないのが得策でしょう)。
しかし、他の人のブログではビザの有効期限が1年以上ないと免許の申請が出来なかったと書いているものもあります。
それでこの部分は皆さん自己判断でお願いいたします。
↓そのようにして入手出来た私の運転免許の翻訳証明がこれです↓
これが入手出来たら、次にフィリピンのLTO(LAND TRANSPORTATION OFFICE、日本で言う陸運局)での手続きについて見てみましょう。
LTOの場所
セブシティのLTOは、バカルソアベニューという大通り沿い、エリザベスモール(Eモール)の隣くらいにあります。バイクで行く場合は、隣のバスターミナルに駐輪出来ます(出入り自由で1日30ペソ)。車で行く場合、Eモールか、LTOの反対車線にあるセブンイレブンの駐車場へ有料で駐車出来ます。
(今回私はセブシティのLTOで手続きをしましたので、そこでの方法について記載しますが、ここは酷く混雑しています。タリサイシティやマンダウエシティ、ラプラプシティにもLTOがありますので、そちらへ行く方が若干混み具合がましかも知れません。)
LTOでの必要書類
- パスポートの写真のページと一番最近の入国スタンプ、ビザのスタンプのページのコピー
- ドラッグテストとメディカルテストの証明書
- 大使館で入手した免許の翻訳証明書
- ボールペン(フィリピンで何かの手続きをする時は、ボールペンが備え付けられていない事が多いので、持参しましょう)
ドラッグテストとメディカルテストを受ける
上記2の書類を入手するため、受けなければいけないのがコレです。
自分はドラッグなんてやっていないよ!と言っても、ここは麻薬大国フィリピン、このドラッグテストは免許申請にあたって必須になっています。当日朝ないし前日に、LTO周辺のドラッグテスト会場で、メディカルテストと合わせて400ペソを払い、テストを受けます。
私はLTOの前の道路を北へ渡り少し西へ歩いて行ったところにある、この写真の会場で受けました。
少しでも安くなるかと思い、わざわざ遠いここへ行ったのですが、LTOすぐ隣の会場、ないしLTOから北側へ道を渡ってすぐの会場と同じ費用でした。なので、LTOすぐ隣(バスターミナルの建物の中)の会場で受けるのが一番便利かと思います。
LTO周辺をウロウロするとすぐに客引きの人が寄ってきて、ドラッグテスト会場へ案内してくれますが、客引きの人はお店からきっちりマージンをもらいますので、チップを渡す必要はありません。
検査は尿検査と視力、体重、身長のみです。
尿を小瓶一杯に入れるよう言われますので、事前に水を飲んでおく事です。私はついうっかりテスト前に用を足してしまい、テストの時に十分な量が取れず、尿が出るまで待たなければなりませんでした...。
尿を採る時に、不正を防ぐためと思われますが、トイレのドアは解放され係の人がすぐ後ろまで付いて来ます。係の人は異性の場合もありますが、フィリピンですのであまり気にしないようにしましょう。
申請書に記入
次にLTOへ行き、受付で申請書をもらいます。上記の書類がそろっていないと申請書をもらえません。
客引きの人は、500ペソ払ってくれたら何もかも代行してあげる、と言って来ます。お願いすれば楽なのかも知れませんが、私は自力で手続きしました。
申請書(英語)は出来るだけ自分で記入しますが、よく分からないところもあると思います。でも重要なところが大体埋められていれば、細かい所は空いていても何も言われません。
記入が終わったら必要書類と申請書を受付の人に渡します。ここから先は、名前が呼ばれるまでただひたすら待ち続けます。待ち時間が大変長いので、本やスマフォなど持参必須ですね。
サインは重要
まず写真撮影とサインのために呼ばれます。
サインは電子ペンで行うのですが、ここは丁寧にサインして下さい。
なぜかと言いますと、このサインは免許証に印字され、自分のサインの見本になります。
もしここでいい加減なサインをしますと、今後サインをした時に、この免許証に記載のサインと照合され、一致していないと本人と認められないことがあるからです。
サイン社会のフィリピン、サインを採取される時は自分のスタンダードのサインが出来るよう、よく練習しておきましょう。
料金支払い、レシート受取り(重要)
さらに待っていると支払いのために呼ばれます。料金は852.63ペソ(2017年10月現在)です。
さらにもうしばらく待つと、レシート(OR)がもらえます。このORに記載の住所・名前のスペルに間違いがないか、よく確認して下さい。間違いがあった場合、すぐに指摘して訂正してもらわないと、後々厄介な事になります。
別の日の出来事ですが、実際、嫁のORは名字が間違って印字されていました。INOUEのはずが、INUOEとプリントされていたのです!
住所も、きちんと現住所を申請書類に記載していたにもかかわらず、添付書類の身分証記載の旧住所が載せられていました。なんと雑なこと!
これは気分的に嫌だ、という問題だけでは済まないのです。フィリピンではIDの名前や住所にスペルひとつ間違いがあっても、本人確認書類や住所確認書類として通用しなくなるからです。
すぐに気づいて訂正を依頼したので良かったですが、それでもこのせいで追加で2時間!も待たされました。
↑嫁のOR。名字の記載がINUOE(イヌオエ)になっている(嫁は単車の免許を取得したので、車の免許の切替えとは金額が異なります)。
そしてなんと、肝心の免許証は即日発行されず、3か月後に取りに来るように言われます。それまでの間、このORが免許証の代わりになるのです。
ですから、ORを決して捨てたり紛失しないよう気を付けてください。コピーないしスキャンも取っておくのが良いでしょう。
*追記
3か月後に、もう免許が出来ているかと思いLTOへ行ってみると、なんとシステムが全て変わり、もう一度予約を取り直して来場し、その際に写真やサインを取り直して免許を発行する、と言われました。
最短で取れた予約が半年先!です。
2017年10月に免許切り替えを申請し、カードの免許証をもらえるのは8か月も先の2018年6月の見込みです。
フィリピンの免許切替に必要な料金総額
さて、総額いくら掛かったでしょうか?
- 運転免許の翻訳証明発行 900
- ドラッグテストとメディカルテスト 400
- LTOで支払う費用 852.63
合計、2152.63ペソ(約4700円)となります。
朝一(7時頃)にLTOへ行けば、お昼前位には手続きが終わると思います。大変長い手続きを経て、やれやれ、これで国際免許の期限が切れても心配なくフィリピンで運転できる、と思ったのですが...
なんと、切替えが出来たのは車の免許だけだという事が判明! 私はバイクの運転目的で免許の切替をしたのに、これでは意味がありません。
係の人に聞いてみると、誰でもまず車の免許を切替えて、そこにバイクの免許を追加する、という方法でしか手続き出来ないとの事...。
仕方なく、もう一度日を改めてバイクの免許を追加しに行く事になりました。ところがこれがまた大変でした...
その話はまた次回のブログで。