【資産運用】フィリピンの定期預金は稼げる!? 利息は日本の〇〇倍も!?
こんにちは、DAIです。
さて、今日は誰もが興味のある、お金の話について書きます。
と言ってもとても安全、固い話です、安心して下さい。
巷ではFXや仮想通貨、レアメタルなどの投資話が溢れていますね。
そういったものは確かに高配当で魅力的ですが、ハイリスク・ハイリターンです。
今回は、そういった話に比べればはるかに利率は低いですが安全確実な、定期預金の話をします。
安全な資産運用ー定期預金
日本に住むにしてもフィリピンに住むにしても、生活費の決済が必要ですね。
生活の為のお金、あるいはある程度まとまった額の貯金がある場合に、この定期預金をうまく使ってお金を稼げるのです。
FXや仮想通貨といったキーワードを聞くだけで、コワい、というイメージがありますが、「定期預金」と聞いてコワい、と言う人はいないでしょう。
でも、定期預金の利率って、ほとんど0なんじゃないの?
日本の定期預金の利率はほとんど0
はい、その通りです。
この表をご覧ください。
これは三菱東京UFJ銀行の定期預金の利率です。
なんと、1カ月入れようが10年入れようが、300万円以上入れようが同じ、年利0.01%です。大体、国内のどの銀行も現在同じような利率です。超低金利時代と言われて久しい日本の銀行預金の利率はほぼ0なのです。
しかし...
フィリピンの銀行の定期預金の利率は?
これはフィリピンの大手銀行、BDOの定期預金の利率です。
なんと、100万ペソ(約220万円)~300万ペソ(約660万円)を半年ないし1年預けた場合の利率は、年利1%です。
たった1%!?
はい、たったのそれだけですが、それでも日本の定期預金の100倍の利率ではありませんか!
ただし、日本・フィリピンともに利子には20%程度の税金が課されます。
つまり、日本国内の銀行(例:三菱東京UFJ)へ220万円(現在のレートで100万ペソ相当)を1年預けたところで、
2,200,000 × 0.01% × 0.8(税)= 176円にしかなりませんが、
フィリピンの銀行(例:BDO)ですと
2,200,000 × 1% × 0.8(税) = 17,600円も生み出すわけです。
500万ペソ(約1,200万円)以上を半年以上預けますと、最高利率の1.125%になります。
それで1,200万円を1年定期預金した場合、
日本だとたったの960円ですが、
フィリピンですと108,000円も生み出すことになります。
ただし為替リスクに注意!
これだけを見るととても美味しい話ですが、為替リスクを考慮に入れなければなりません。つまり、円とペソの為替レートはいつも変動するので、預入時と満期時が同じレートだとは限らないという事です。
例えば、ここ数年で一番ペソが高かった、2015年の夏に100万ペソを1年の定期預金に入れたとします。当時1ペソ=2.8円程度でした。ですので100万ペソは日本円にすると280万円です。
2016年の夏に満期となり引き出しますと、いくらになるでしょうか?
100万 × 1% × 0.8(税) + 100万(元本) = 100万8千ペソとなります。
しかし、2016年夏のレートは円高が進み、1ペソ=2.25円程度になりました。すると、せっかく8000ペソ儲かったのですが、日本円に換算して226万8千円となり、大きく元本割れして53万2千円の損失です。
もちろん、これと逆の事も起こりえます。さらにさかのぼって2014年の夏は1ペソ2.3円程度でしたので、ここで同じように100万ペソ預入すると日本円にして230万円が元本となります。
そして1年後の2015年夏に満期を迎えると、100万8千ペソを、1ペソ2.8円のレートで日本円に換算すると282万2400円となり、52万2400円の利益となります。
もちろんこれはただのシミュレーションで、実際には景気によって利率が変動しますし、円ペソの換金には両替手数料がかかりますので、参考程度にして下さい。
セブ島移住者向け、定期預金の活用法
もちろん、投機目的で外貨預金を運用するためにはかなりの専門知識が必要になります。このブログは金融・投資系のブログではなく、素人の私の目線で、セブへ移住される方に役立つ情報を提供するものですので、そうした専門知識については記載しません、ていうか出来ません(笑)。
しかし、セブ島へ移住する人は必ず生活資金がペソで必要ですし、資金を管理するために銀行預金も使うでしょう。それで、ここでは日本にいながらにして外貨預金で儲けるという話ではなく、素人の私の目線で、現地に住む為に必要な資金を、定期預金を使って上手に運用する方法について簡単にまとめてみます。
資金を
①生活資金、
②+αのお金
③大きな貯蓄
に分けてお話しします。
私と同じようにフィリピンへ移住している方や、フィリピンと日本を行ったり来たりされているような方にとって、①と②のお金は現金でフィリピンに持ち込むか、SBIレミットなどの送金方法で送金するでしょう。
それをそのまま現金で置いておくと不用心ですし、全く増えませんので、早めに口座を作って銀行に預けたいところです。
フィリピンの銀行口座の開設方法
銀行によって条件は多少異なりますが、BDOの場合は身分証2枚があれば開設可能です。パスポートと、あともう一つの身分証はトラベルビザを数回更新したら発行されるiCard(外国人登録証)を使えます。
BDOの場合は大変ありがたいことに、フィリピンの銀行にもかかわらずジャパンデスクがあり、日本語でサポートを受けられます。
また、セブポットさん主催で月に一度セブでセミナーを行っており、実際にジャパンデスクの方のお話を伺えます。
第4回 セブ Bdoイブニングセミナー『ライフスタイル別、オンラインバンキング活用法』
普通預金でもフィリピンの銀行利息はすごい
ここでまず注目出来るのは、普通預金の利息です。
普通預金といえどもBDOの場合、年0.25%の金利が付きます、日本の定期預金の25倍!ですね。
①生活資金に関して
①の生活資金に関して、引出しを月1回にまとめるなら、5万ペソ以上の1カ月定期を繰返す、というのも良い方法です。こうする事で、普通預金と同じような使い勝手ながらも、普通預金より多い利息を稼げます(ただし5万ペソ未満の場合普通預金と同じですので定期にするメリットなし)。
②生活資金+αのお金に関して
今のところ、東京オリンピック迄は基本円安に振れるという予測が出ていますので、為替リスクは少ない時期だと思われます。それで②の、+αのお金をフィリピンへ日本円で持込んでいてまだ両替していないのであれば、レートを観察し、一時的にペソ安円高の調整局面になった時に、一気にペソに両替し、定期預金に入れてしまうというのが良い方法でしょう。例えば、最近では2017年の9月8日頃に、1ペソ2.12円程度を記録した事がありました。こういった局面で両替が出来ていれば良かった、というところです。
上のBDOの表をもう一度見ますと、1年の利率は半年と変わらず、3か月・2カ月・1カ月の利率も同じです。満期前に生活資金が必要になって解約しますと、BDOの場合は普通預金の利息しか適用されません(他のフィリピンの銀行の場合、定期預金の中途解約には手数料が必要な場合もあるそうです、詳細は各銀行に確認して下さい)。ですから預入期間はBDOの場合1か月ないし半年のどちらかの選択という事になります。
満期後ですが、こちらに長く住むつもりであれば、基本ずっとペソでの生活になりますので、為替レートに一喜一憂せずに、満期→定期預入を繰り返せば良いだけでしょう。そのような人にとっては、リスクのない外貨預金と言えます(というか、フィリピンに住んでいる日本人にとって、ペソは外貨じゃないですね)。
③大きな資金をフィリピンの銀行に預ける場合は慎重に
③の、日本から大きな貯蓄をフィリピンに移す場合は、よく考える必要があります。為替リスクで泣かない為には、利率が良いからと安易にフィリピンに資金を移動するのではなく、専門家にも相談し、ライフスタイル(どの位長くフィリピンに住むのか、将来帰国した時の事等)を考慮して慎重に決定しなければなりません。
今回は(為替リスクを別にすると)元本割れのない、定期預金という比較的安全なお金の運用方法について書きました。もちろんフィリピンの銀行では、さらに利率の良い投資信託も購入できます。こちらも低リスク型から高リスク型まであります、近いうちにそれについても調べて書きたいと思っています。
最後に、お金の運用は、くれぐれも自己責任でお願いしますね。
ではまた。