セブ島旅行してみたい!フィリピンに住んでみたい!

フィリピン、セブ島への旅行を考えている人と、移住を考えている人+英語留学を考えている人のための情報ブログ。

フィリピン随一、世界第三位のビーチ、ボラカイ島が閉鎖!

こんにちは、しばらくぶりです。

約1か月半、更新をお休みしてしまいました、DAIです。
昨年8月にこのブログをオープンして以来、最長の空白となっちゃいました...

その間どうしていたのかというと、じつは、日本へ帰省していました。
昨年3月に結婚を機にフィリピンへ移住してちょうど1年、年に一度は親元へ顔も出しておかないと...ということもあって。
おかげで桜も見れ、久々の温泉にも入り、と休暇を満喫し、リフレッシュして帰ってきました。

しかし、アクセスを見ますと、更新をお休みしていた間も大勢の皆さんが当ブログを訪れて下さり、感謝感激です!

で、今日からまたバリバリ記事を更新していきますね。

再開一発目の記事は、このニュースから。

ボラカイ島が閉鎖!?

数日前に、一般のニュースサイトを見ていて、このニュースが飛び込んできました。

フィリピン関連のサイトではなく、一般のサイトに取り上げられていたということから、ボラカイ島の知名度の高さが分かりますね。

フィリピンについてよく知らない人でも、”ボラカイ”という名前は、聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

ボラカイ島ってどんなところ?

 

ボラカイ島は、セブ島の北西にある、パナイ島の少し北に浮かぶ、面積1,002ヘクタール、長さ7.5km、幅は最も狭い場所で2kmしかない、小さな島です。
セブの玄関口であるマクタン国際空港のあるマクタン島の、6分の1の面積しかありません。

こんなに小さな島のビーチが、世界的に有名になったのは、1990年代に入ってからのこと。
それまで、地元民が住むだけの、電気も水道もない、知る人ぞ知る秘境だったのですが、様々な旅行ガイドブックにボラカイ島のビーチが取り上げられ、世界中から観光客が押し寄せるようになりました。

(私DAIはまだ訪れた事がないのですが)島の西側にある全長4kmの「ホワイト・ビーチ」をはじめ、ボラカイ島のホワイトサンドのビーチの美しさは息を飲む素晴らしさだそうです。

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押し寄せる観光客のせいでボラカイ島のビーチに異変が! 

美しいボラカイ島は、2017年には米国の旅行誌トラベル・アンド・レジャーの「世界の島トップ10」で第三位に選ばれるなど、世界有数のビーチになってしまいました。

年間訪れる観光客はその数なんと、200万人!
1年間に、東京ドームや甲子園球場を40回も満杯に出来る人数が訪れるわけです。
沖縄で人気の観光地、石垣島を訪れる人が年間100万人程度です。
さて、石垣島の20分の1の面積しかない島に、その倍の人数の観光客が毎年訪れると、どうなるか。

すぐに予想がつきますね。

日本はまだ、先進国で、ある程度環境対策がされ、人々の環境を守る意識もありますが、フィリピンはそうではありません。
ホテルからレストランから、ビーチのトイレから、観光船のトイレから、年間200万人分の汚水を、そのまま海へ垂れ流しまくります。

ボラカイへ行ったこともないのに、ちょっと言い過ぎだと思われるかも知れません。
もちろん、全部が全部垂れ流しではないでしょうが、でも大半がそうだと察しがつきます。
なぜなら、私DAIの住んでいるセブ市内でも、下水の行方はどこへやら...という感じなので。

実際、ドゥテルテ大統領は、今年2月にボラカイの海を視察し、『観光客は糞尿で汚染された海を泳いでおり、汚水溜めになってしまっている』という内容の発言をします。

『(お前たちで)きれいにしないなら、島を永久に閉鎖するぞ。島に外国人がもう来なくなる時が、いずれくる』と大統領は強い調子で、島の事業者による対応を求めました。
なかなか強烈な発言ですが、実際にボラカイに行ったことのある人の旅行記を見ますと、ごみが山積みになっていたり、と、ある程度真実味があります。

実際、ニュースサイトの記事によると、下水設備のないホテルや、環境保護地域に違法に建設されているホテルが多数あるそう。

ごみだって、毎年200万人が来ると、このざまです。

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ボラカイ島のごみの山。http://www.bbc.com/news/world-asia-43650627より

この写真を見ると、ごみ処理場もなく、ただ山の中へ集めてきて、燃やしているだけ。マニラのスモーキーマウンテンではありません、これはボラカイ島ですよ。
日本からすると、信じられない光景ですが、ボラカイだけでなく、私DAIの住むセブも、またフィリピン中どこへ行ってもこんな感じなのです。

後進国であり経済成長著しいフィリピンに来るとすぐ分かりますが、何事も目先の利益優先で、将来の事なんて考えていません。

6か月の閉鎖が決定

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2月の大統領の視察後、閉鎖勧告が出されても状況が改善せず、とうとう政府は強硬手段に出ました。
なんと、6か月間の観光客完全閉鎖です!

閉鎖中に下水道の整備、排水システムの復旧、森林や湿地に建設された違法建築の撤去を進めるとし、順調に整備が進んだ場合は閉鎖期間を4か月に短縮する可能性もあるとしています。

しかし、何事も遅々として予定通りに進まないこの国、ボラカイ島はこの先どうなるか分かりません。

既にボラカイへの旅行を予約済の人への対応は?

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さて、日本からも、年間2000~3000人が訪れると言う、大変人気の旅行先ボラカイ島。
すでに旅行を手配してしまった!どうすればいい?という方も、いらっしゃるかと思います。

フィリピン国内線に関して、島が閉鎖される2018年4月26日~10月27日のボラカイへの便は運休になります。
該当の便を予約している場合、キャンセル・返金・便の変更が可能とのこと。

ただし、国際線のチケットは、キャンセル不可の場合もある模様。
この辺りは、航空会社・旅行代理店によって対応が異なるでしょうから、問合わせてみてください。

国際線がキャンセル出来ず、旅行先をボラカイ以外のビーチ・観光地へ変更したい!という場合、もちろんセブ周辺にも素敵な場所がたくさんあります。
国内線も、ボラカイ島行きが運休になる期間中、セブ・ボホールへの便を増便するそうです。

セブ周辺のお勧めのビーチ・観光地については、以下の過去記事をご参照ください。 

www.cebutabi.net

閉鎖で浄化されるボラカイ島に期待

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もちろんこの半年間の閉鎖は政府にとっても大きな痛手、政府役人によると政府収入が180億~200億ペソ(約370億~411億円)逸失する恐れがあり、「6カ月間の閉鎖は誰も望んでいない」と述べています。

それでも、「1歩下がって2歩進む。ボラカイを守るために苦い薬を飲まなければならない」とのことで、計画通りに事が運べば、再び綺麗なボラカイ島がよみがえるのでしょう。
どのくらいの期間が必要なのか分かりませんが、私DAIも、いつか、環境対策の整った、ボラカイ島に旅行してみたいと思っています。