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日比同時噴火 - 草津白根山の噴火とマヨン山の噴火 旅行者への影響は?

こんにちは、DAIです。

今回はセブ島以外のニュースですが、日本とフィリピンの両方で今、同時に話題になっている火山の噴火について書きます。

草津白根山の噴火

日本では今年2018年1月23日に、群馬県の草津白根山が目立った予兆もなく突如噴火しました。
この噴火で、火口から噴石がなんと1km以上離れた付近のスキー場にまで飛び散り、ゴンドラのガラスが割れました。

突然の噴火で、まったく予期されていなかったため、スキー場には大勢の人がおり、噴石が当たって11人のけが人が出る事態に。
そして、スキー訓練中であった陸上自衛隊の49歳の陸曹長の方に噴石が当たり、死亡しました。
亡くなった陸曹長は、部下の隊員をかばって噴石に当たってしまったとのことで、大変気の毒です。

スキー場のロープウエーの山頂駅の近くには、一時、およそ80人が取り残されましたが、自衛隊のヘリコプターなどで全員救助されたとの事です。

草津白根山噴火の映像

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噴火の瞬間の動画には、飛んで来る噴石や立ち込める噴煙が生々しく記録されています。

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草津白根山とほぼ同時期に起きたマヨン山の噴火

さて、私はフィリピンに居ますので、当初、上記の草津白根山のニュースは知りませんでして、フィリピンのマヨン山の報道を聞いていました。
そこへ噴石が自衛隊の方に当たって死亡されたというニュースを聞き、一瞬
「え、どっち?フィリピン?日本?」
と戸惑ったほどです。

マヨン山の場所

 マヨン山はセブ島の北、フィリピンの首都マニラのあるルソン島の南端、ビコール地方にあります。

ですので、マヨン山の噴火はセブには何の影響もありません。
日本で言いますと、草津白根山と東京くらい離れているからです。

美しいマヨン山

「マヨン」という名は、現地の言葉で「美しい」という意味の「マガヨン」に由来すると言われています。
下の写真のように、フィリピン富士とも言われるほど美しく、普段は観光名所として親しまれていました。
私も新婚旅行でルソン島へ行った折、マヨン山へも行こうと考えていたほどです(日程の関係でパスになりましたが)。

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フィリピン富士と言われるように美しいマヨン山(Wikipediaより)

マヨン山の噴火の状況

 そのマヨン山が今月(2018年1月)中旬から、白煙が立ち上り、活発な火山活動が観測され、噴火の恐れがあるとして警戒レベル3の警報が出されていました。

そしてとうとう…

 この画像のように、1月22日、山頂からキノコ雲が立ち上り、小規模な噴火が起こりました。
これにより警報レベルは4に引き上げられ、周辺の8万人以上の住民が避難を余儀なくされています。

 マヨン山噴火の様子を伝える地元テレビ局のニュース↓

youtu.be

 このニュース画像では、降り注ぐ火山灰の中マスクをして避難する人々が写っており(フィリピン人は普段ほとんどマスクをしないのに)、現地の街、レガスピ市では灰だらけの大変な状況に包まれている事が見てとれます。

最新の情報によると、昨日28日には4度目の溶岩噴出が起こり、火山性の地震も頻発している状態。
強い雨により土砂や泥流災害の危険も迫っています。

本日29日にはドゥテルテ大統領も、被害の続くレガスピ市を視察に訪れました。
現在のところ死者が出たという情報はないものの、上記のニュースでも少し映っていたように、現地の避難所は大変に粗末で、衛生悪化と食糧不足が生じ大変な状態。
大統領はこれに対し援助を確約したという事です。
(参考:Duterte visits Albay amid Mayon emergency | ABS-CBN News

過去のマヨン山噴火

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マヨン山1928年7月21日の噴火(ウイキペディアより)

ウイキペディアで調べた情報ですが、マヨン山は過去400年間になんと50回も噴火を起こしています。
記録に残る最もひどい噴火は1814年で、溶岩によって麓の町が埋まってしまい、1200人以上の死者が出ました。
近年では2013年に起きた噴火で、登山客ら5人に(今回の草津白根山のケースのように)噴石が当たり、亡くなっています。

火山撮影に命をかけた夫婦

さて、このニュースでちょっと火山に興味が湧いたDAIは、Youtubeでいろいろと関連動画を見ているうちに、こんな動画をみつけました。

www.youtube.com

この動画の中で、信じられないような至近距離まで火山に近付いて撮影をしている夫婦がいます。
これは、フランスの有名な火山学者だったクラフト夫妻。
映像の中で、”命がけで”撮影していると言われていますが、調べてみますと、1991年の雲仙普賢岳の噴火で火砕流に巻き込まれ、亡くなられたそうです。
文字通り、火山の撮影に命を費やしてしまったクラフト夫妻。
二人の撮影した映像は本当に迫真の迫力です。

マヨン山噴火でフィリピン旅行者への影響は?

さて、冒頭でも触れましたように、マヨン山から遠く離れたセブ島には全く影響はありません。
また、セブ島には多分火山はないと思います、あるのかも知れませんが聞いた事はありませんので。

ただし、ルソン島南部ビコール地方の旅行を計画されている方、外務省からメールが来ており、レガスピ(ビコール)国際空港が閉鎖されている模様です。
レガスピ市も火山灰と避難住民で大変な状況のようですので、レガスピ市周辺の旅行は、噴火がおさまるまで控えて下さい。