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【ネット環境】セブ島のインターネット ④引越しとPLDTとの戦い

みなさん、こんにちは。

うるさい選挙の時期が終わって、ホッとしているDAIです。

そうなんです、フィリピンではここ最近全国的に選挙期間でした。

選挙活動期間中は、日本では考えられないような事がいろいろとあります。
変てこなポスターも、その一つ。
記事の最後に、街で見かけたビックリするような選挙ポスターをご紹介しますね。

さて、先日から連載中のセブ島のインターネットシリーズ

www.cebutabi.net

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ceburyoko.hatenablog.com

上記3記事に続き最終章の今回は、インターネット移転についてです。

最初に言っておきますが、今回の記事は、はっきり言って愚痴です!
顧客イジメとしか思えない、元国営企業PLDTの稚拙すぎる対応の数々について、愚痴らせて下さい...。

引越しのきっかけは家賃の値上げ 

前の記事でも少し触れましたが、引越す事になったきっかけは、家賃の値上げです。

住んでいたアパートは全くメンテナンスされず、あちこち壊れて家主に言ってもなおしてもらえないため、自分たちでなおせる不具合は費用と労力をかけてなおし、なおせないものは我慢していました。

にもかかわらず、家主から突然の値上げ告知。
リフォームするから値上げするというのなら分かるのですが、 ボロボロの状態で「周囲のアパートの相場に合わせて値上げする」というのは納得いきません。
特に嫁がこれに怒ったため、道を渡ったすぐのところにある新築のアパートへ移る事にしました。

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写真の右側のトタン塀に囲まれているのが旧アパート、そこから左の方へ10m行くと電柱とはしごが見えますが、そこが新築アパートです。
(真ん中に何かオバケのようなものが移っているのは気にしないで下さい...パノラマ撮影中に通行人が映り込みました)

家賃は以前のアパートの値上げ後の価格と同一、面積は狭くなるものの間取りは同じ2ベッドルーム、新築という事で「いい物件を見つけた!」と思ったものです。

ところが、引越してから色々と、思いもよらず痛い目に遭う事になるのですが...
その話はまた追い追いするとして、今回はPLDTの移転についてですね。

前もって手続きしたのに...

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PLDTの申込から開通まで10日間掛かったわけですから、移転にも当然日数が掛かるだろうと思っていました。

10mという至近距離の引越しですので、手で荷物を毎日少しずつ運んで行きました。
ところが、新築で第一号の住人になるというのは、良い事ばかりではなく...

建物はとっくに完成し、荷物もだいぶ運び入れたのですが、完成検査がのびのびになり、電気が来ません。
なんでも検査の役人が賄賂欲しさに色々と難癖を付けているらしく、また家主さんは清廉潔白で、賄賂を払わず指摘を受けた個所を改善し再検査を受けるという素晴らしい方なので、一向に検査が終わりません。

PLDTの手続きが遅いとはいえ、あまり早く依頼してまだ移り住んでいないのに回線を外されても困りますので、新しい家が住める状態になるのを待っていました。

古い家の退去期限の4日前になって、ようやく仮設の電気が来て新しい家にとりあえず住めるようになり、同時にPLDTの営業所へ行って移転手続きを依頼。

当初の話では、1週間程度で移転出来るだろうとの事、古い家のONU(光回線終端装置)の撤去工事は不要で、電話とモデムだけ外して持って行って下さい、と言われました。

う~ん、4日後に出ないといけないので、新しい家に移って数日はインターネットが使えないかも知れないな、と算段します。

ところが...

一向に来ないPLDTからの連絡

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予想通り退去の日までには何の連絡もなく、新しい家に移り住んで久々にインターネットのない生活になりました。

とりあえず数日だけの間に合わせにと思い、SmartのGigaSurf799というプロモを申込み、テザリングでしのぎます。
ところがこのGigaSurf799、申込んでから気付いたのですが、GigaSurf299と比べて損なプランになっています!
Giga299は2GB使えるのに対し、Giga799は4.5GB。
Giga299を2回使うと598ペソで4GB、そこから0.5GBだけUpのGiga799との値段差は201ペソ、と割高になっているではありませんか!

引越し前に既に4日待っているので、引越してからは数日で開通するだろうと思っていたPLDTからの連絡は一切なく、この意味不明なプロモもあっという間に使い切ってしまいます。

あとどの位インターネットが使えないのか、見当も付かなくなってきたため、Smartの1ヵ月無制限で使用出来る(ただし1日あたり800MBまで)Surfmax999というプランに切替えました。
最初からこれにしておくべきでした...799ペソ捨ててしまったわけです。

さらに新しい家では、電波が弱いのかLTEから3Gにすぐに切替わってしまい、まともにスピードが出ません。

ストレスフルな状況で移転申込から1週間が過ぎたため、PLDTの営業所へ行ってみました。

ビックリ仰天な対応連発のPLDT

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対応した男性担当者からの一言、

"Technically, it's 8 businessday yet".

1週間以内と言われた最初の説明と異なり、移転には7~10”営業日”かかるらしく、今日はまだ8営業日目、だと言うのです。

別にそうだからと言って10営業日一杯まで待たなければいけない、という事ではないでしょ、とにかく早くして欲しい!
と伝えましたが、男性担当者は何もしようとせず、ただ、待つようにと言われます。

仕方なくもう数日待ちましたが、やはり何の音沙汰もないまま10”営業日”を過ぎました。
再度営業所へ行くと、前回と違う女性の担当者が出ます。
約束の10営業日を過ぎた、どうなっているのかと聞くと、

「フォローアップします、お待ち下さい」

とだけ言われます。
”フォローアップ”って何なんでしょう!?
フィリピンのあちこちで手続きの時に使われるこの言葉、
調べてみると単に

”何かを確かめたりチェック、再確認したりするビジネス英語”

だそうです。
お客さんを待たせるために使える、便利な言葉ですね。

ちなみに嫁が気付いたのですが、前回の男性担当者は中に隠れていて、顔だけ出してこちらの様子を窺っていたそうです。

なぜ守れないような事を言ったのか...そして隠れて出てこないとは、コソクですね。

言われた通りまた帰って、しばらくすると嫁にPLDTから電話がありました。

PLDT担当者からの信じられない連絡 

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『ファイバー(光)で出さないといけない移転のオーダーが、手違いでDSLで出されているため、工事が出来ない』

と言うのです...

一体誰の間違いなのでしょうか?
遅れている言い訳を適当に作っているとしか考えられません。
大体、そのような内部事情お客さんサイドに関係がないですよね。

そして一度目に対応した男性担当者が、きちんとオーダーを確認していれば良かったのに、何もしなかったんです。
にも関わらず「もう一度オーダーをしなおすので待ってくれ」というばかりで何も前に進みません。

翌日またPLDTの営業所へ行きます。
来るたびに担当者が変わるのは嫌なので、前回の担当者を呼んだのですが、今いないと言われ、また前回と違う担当者が対応します。

ここまでずっと嫁が対応していたのですが、またフォローアップと言って帰らされそうになったので、私が口を挟みました。

"Give us the spacific date!"(はっきりした日にちを言ってくれ)

はっきりした日にちは言えない、分かり次第連絡する、の一点張りだったのですが、何度か詰めると

"Just give us within this week"(今週いっぱいお待ち下さい)

との言葉が。

「あ、言ったね、あなた今週一杯って言ったね。本当だね、じゃぁ今週いっぱいだけ待つからね、あなた、約束したよ!」

と不敵な笑みを浮かべながら言って、帰りました。

あ、嫌な客になってますよね、私...。

でもこのくらい詰めないと何も動かないんですよ、日本で昔カスタマーサービスやってましたから、分かるんです、ハイ。

PLDTが突然の訪問、そして不在...

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今までが今までだったので、今週いっぱいって言ってても多分連絡は翌週になるだろう、と思っていました。

その翌日は一日外出しており、夕方帰ってみるとケアテイカー(アパートの用務員さん)が、

「あんたらが留守中にPLDT来たよ。」と。

え~~~!?
またアポなし訪問です。

きっと昨日の女性担当者が、

「えらいこっちゃ~、今週中言うてしもたで、これはちゃんと手配せんとまたあの客怒鳴り込んで来るわ!」

とビビッて、やっとこさきちんと手配したのでしょう。
確かにすぐ来てくれたのは良いのですが、こちらの都合無視です...

こちらからPLDTへ電話すると、

「業者がこちらの連絡先番号を書き間違えており、電話がつながらなかった」

と言うではありませんか。

とにかく今からでも来てくれ!と頼んだのですが、「もう他の現場に行っているから無理」と言われ、また別の日にされそうでしたが、どうにか翌日訪問の約束は取り付けられました。
朝一に来てほしいと言いましたが、時間の約束は出来ないと言います。

待望の施工業者訪問、ここで最大の危機が...

最初に移転を申込んでから待つこと17日目、お昼前にやっとPLDTの担当者が2人で来ました。
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このように、線の束に直接はしごをかけ、ノーヘルで登ります。
危険極まりないですね。

しばらくすると、くしゃくしゃになって垂れ下がっているファイバーケーブルをほどき始めます。
あろうことか、新たに配線するのが面倒なので古いケーブルを使おうとしているのです!

さらに、信じられない事が告げられます。

今回は10mほどの移動なので、単に以前使っていた線の根元から別の線を引いて持ってくればいい、それだけの事でした。

ところが、
『以前の家に残してきた回線に、新しく引越してきた住人がPLDTを申込んで既に提供されている、だからもうその回線は使えない!』
と言うのです...。

  • 私たちのために引いていた契約中の回線に勝手に他のユーザーを契約している
  • 私たちの移転申込より後に申込した新規(移転?)ユーザーの工事を優先している

と、ありえないオーガナイズではないでしょうか?

施工業者は電話で何やらやり取りしたのち、

「もうこのストリートに空きの回線がないから今日は付けられない」

と言われます。

ではいつ来てくれるのかと聞くと、

「俺たちはもうここへ来ない、PLDTへ連絡したらまた別の担当者が別の日に来るから」

と、もうこのややこしい現場にはかかわりたくない、と言わんばかりに帰ってしまいました。

たった10mの引越しで、4日前に前もって移転の申込をし、ケーブルやONUはPLDTの指示通り前の家に残し、言われた通りに待っていたら、他の人にインターネットを取られていてもう付けられない...

こんなバカな話があるんですね。

あきらめない嫁が奇跡を起こす

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これだけ雲行きが怪しいと、「もうダメなのかな?」と若干あきらめモードになったDAIですが、嫁はあきらめません(上の写真は単なるイメージです、ウチの嫁ではありません)

すぐPLDTの営業所へ戻り、マネージャーと話をして、今度は500m離れた電柱から光ケーブルを引いてくる、という作戦が出されました。

これがスピーディーに出来たのはマネージャー権限だったからだと思われます。
ここで嫁がマネージャーを呼ばなければまた窓口の担当者にフォローアップと言われるか、下手すれば解約されて終わっていたことでしょう。

夕方になって、今度は担当者が4人で来ました。

500m離れた電柱から、上の写真左手のアパートの入り口付近まで線を引いてきたのです。
奇跡が起きました!

最後の難関

ところが、家の中への導入について、また考えられないような提案をしてきます。

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写真左手の入り口付近の電柱から、右の水のタンクを介し、この写真を撮影した私が立っている所にある部屋のドアまでケーブルを引いて来るというのです。

左の電柱から水のタンクまで10mあります、この間を細い光ケーブル1本だけ、何の支柱もなく結べばどうでしょう?
素人目に見ても、台風でも来れば一発で切れるに違いありません!

なぜ建物の壁に沿って配線しないかというと、彼らは壁に登って何か所もケーブルを留めるのが面倒臭いからです。
彼らは工事が早く簡単に終わる事だけを考え、工事が終わった後の事は何も考えません。

これには私も嫁も猛反対し、何とかアパートの裏の壁に沿って通すことでやってもらいました。

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↑室内の作業風景

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↑やっぱり今回もケーブルの切れ端は家の中に散らかしっぱなしで帰りました。

17日目の奇跡の開通

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  • 期日を過ぎても連絡がない
  • 光とADSLのオーダー間違い(真偽のほどは不明)
  • 電話番号が間違えて施工業者に伝えられている
  • 後から申込んだ他の契約者に回線を渡される
  • 対応が面倒になった施工業者が仕事を放棄し帰ってしまう
  • 500mも離れたところから光ケーブルを持ってこないといけない
  • すぐに切れてしまうようなルートで配線しようとする

といった様々な危機を乗り越え、移転申込から17日目にしてようやくPLDTの移転が完了しました。

上記のどのステップであきらめていても、移転完了していなかった事でしょう。
あきらめずにPLDTとやりとりを続けた嫁の働きに感謝です!

サービス最悪のPLDTだが回線速度には満足

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光ファイバー回線の素晴らしいところは、回線長が長くなっても減衰しない事。
私も末端の回線長が500m以上になるはずですが、このスピードが安定して出ます(上記はWifi経由で測定)。
インターネットスピードの世界ランキングが下から数えた方が早いフィリピンで、自宅でこの速度がいつも出るというのは、決して当たり前ではなく、大変ありがたい事です。
(ただし2899ペソのプランは最初の半年間だけベストエフォート100Mbps,それ以後は50Mbps)

今後、もう移転はこりごり、二度としたくありません。

余談:フィリピンの選挙

さて、私のPLDTに対する愚痴に延々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

ここで冒頭の選挙の話題に戻りますね。
最近やっていた選挙の種類はバランガイ選挙と言います。

バランガイというのはフィリピンの行政区の一番小さな単位で、日本で言うところの市町村の区役所のようなところでしょうか。
そのような小さい単位ですが、議会があるようです。

この選挙、ウルサいのですが、ウルサさの種類が日本と違います。

政策演説はほとんどなく、選挙事務所(らしきところ)では大音量でレゲェ系の音楽を流しているだけ。
あと、選挙事務所では食べ物を振る舞ったりもしており、分かり易いバラマキですね。
街宣車も日本のような「〇〇をよろしくお願いいたします。」というアナウンスはなく、ただ大音量で音楽を流すのみ。

あちこちに設けられた応援演説会場も、昼間は大音量で音楽を流して人を集め、夕方から候補者がカラオケを歌ったり、歌手を呼んで歌で候補者を応援する、という感じです。

多分フィリピンでは、政策などどうでもよく、よりウルサイ音楽を流した人が当選するんでしょう。

投票日と前日は禁酒

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さらに選挙前日の日曜日の夜、大勢の人で賑わう屋台村でビールを注文しようとしたら、この張り紙が。
何でも投票日とその前日は酒類の販売全面禁止だという事。
フィリピンでは選挙活動が活発化して暴動になる恐れがあるので、予防策としての措置だそうなのですが、むしろ禁酒にするとその事で暴動にならないのかなと思いませんか。
これも日本ではありえないですが、文化の違いなのですね。

面白画像

さてそんな候補者のポスターですが、f:id:dinoue10987654321:20180515164231j:plain
これはどう見ても指名手配犯の写真ではないでしょうか...?

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人相悪すぎです。

そして極めつけはコレf:id:dinoue10987654321:20180515164238j:plain
正義の味方って事で、分かり易くて良い...でしょうか。

でも左から3人目はヤバイですね
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日本ならこれは、悪乗りし過ぎで落選間違いなしでしょう。
結果はどうだったのかは分かりませんが、フィリピンに来た事がない人に、フィリピンとはどういう国かを分かり易く説明するのに良いポスターだなと思いました。

昨日やっと投票日が終わって、ウルサイのが一段落して良かったです。

ではまた!