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【セブ島物価】どっちがトク?日本/セブ物価比較①スーパーマーケット編

こんにちは、DAIです。

さて、前回の記事「南国セブでの楽園生活を思い描いている人へ、失敗しない移住の為に知っておくべき事」に続き、セブ島の物価についてさらに掘り下げて書こうと思います。

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セブの物価は日本の半分とか、1/3だとか言われていますけれども、本当にそうなんでしょうか?

今回はセブのスーパーマーケットで購入できる物の値段を日本のそれと比較し、検証してみます。

もちろん比較と言っても、どの国に住んでもそうですが、どの程度のレベルの品を購入するかで価格は大きく変わります

それでこの記事ではローカルフィリピン人が購入する品々ではなく、日本人一般庶民である私がいつも購入するようなレベルの品を例に取り比較してみます。 

なお値段は、現在のレートである1ペソ2.2円で計算しました。

セブの方が安いもの

マンゴー

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写真のように、1キロ149ペソ(328円)で、シーズンになるともっと値段が下がります。

ネットで調べてみますと、日本ですと通販の冷凍もので1キロで1,680円とかします!
まぁトロピカルフルーツに関しては当たり前に産地のセブが激安ですね。
ただし、日本で売っているオレンジ色のマンゴーの方が味は良いみたいです。

 ペットボトルの水

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500mlのペットボトルが10ペソ(22円)位です。

ただしボトルが薄くてキャップもショボく、すぐに潰れてしまいます。
水自体もミネラルではなく、Pulifiedつまりろ過しただけのお水なので、日本の六甲のおいしい水とかのほうが美味しいですね。

まぁ飲めるだけで良ければ差し支えないのですが。

ちなみに普段用の水は25リットル位入る大きな詰め替え用のボトルに入れてもらってたったの10ペソ!です。
でもこれは街のウオータープラントで作っていて、ミネラルではなく、水道水をろ過処理しただけのものだと思われます。 

例えば豚肉ですと、ブロック1kgが200ペソ(440円)位です。

日本ですと大体100g100円程度~が相場だと思いますので、1kg1000円という事になります。
日本の半額以下ですね。

ただし、鮮度や質の面でこちらの肉は良くありません、固くて筋や骨が混ざっています。
安かろう悪かろうです。

また、スライス肉はあまり売っておらず、ブロック肉を買って自分で包丁で一生懸命切らないといけません。
鶏肉や豚肉はよく売っていますが、牛肉はあまり売っていません。

米もピンキリで、キロ40ペソ位からありますが、あまり安いのは古々米でパサパサです。

私がいつも買うのはキロ50-60ペソ位(110-130円)のフィリピン米で、5kg買うと600円前後。

フィリピン産のコシヒカリもキロ90ペソ(200円)位であります。
品種が同じとはいえ、こちらで作られているので味は当然国産よりは劣ります。

日本ですと米5キロ2,000円前後が相場だと思いますので、米の値段に関しては味を気にしなければ半額~1/3程度で買えます。

ビール

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写真の私のお気に入りハイネケンは特売品330ml入り6本セットで270ペソでした。
1本あたり45ペソ(90円)という事になります。
地元ブランドのサンミゲルなら1本27ペソ(60円)です。

日本は瓶のビールはあまり売っていませんが、ハイネケンの350ml缶なら1本200円位ですね。
なので半額~1/3という事になりますが、日本の発泡酒と比べると2~3割安程度の値段です。

セブ・日本あまり変わらないもの

トイレットペーパー

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ピンキリですが安いものなら12ロールセットで100ペソ(220円)程度です。
日本と同じ位の値段ですが、質はもちろんフィリピンのが劣ります。
あまり安いものを買うと、すぐに破れてしまって使い物にならない事も。

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街で売っている卵は1個6ペソ(13円)程度です。
ただしこれは悪すぎるので、スーパーで売っているちょっと良い茶色の卵は1パック(10個)100ペソ(220円)程度です。

キャベツ

日本で売っているような大きめのキャベツは1玉45ペソ(100円)位します。
大体において野菜は日本と同程度が、安くても2~3割安い程度で、しかも小さく鮮度も悪いです。
肉と米が安く野菜が高いため、フィリピン人は肉と米ばかり食べていますね。

 リンゴ

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ひと玉15ペソ(33円)のものと45ペソ(100円)のものがあります。
甘さの違いなのではないかと思われます。

いずれも日本のリンゴの半分くらいの小さいサイズです。
日本のリンゴはシーズンになると大きなものが1個100円程度で買えますし、しかも新鮮ですね。

バナナ

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不思議なことにバナナの値段はそんなに安くありません。
小さめ1房(約1キロ)50~60ペソ(110~130円)程度と、日本と同じです。

なのに、こちらのバナナは熟しすぎていたりあちこち当たって黒くなっていたりと、質が悪いです。
質の良いバナナはきっとみんな日本へ輸出されているのでしょう。

牛乳・ジュース

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冷蔵のフレッシュのミルクはほとんど売っておらず、常温保存のロングライフ品で1Lで80ペソ(176円)前後します。
日本の冷蔵保存品の美味しい味と全然違います。

まれに冷蔵保存品が売っていますが、1Ⅼで200ペソ(440円)位します。

100%のフルーツジュースの値段は大体80ペソ~110ペソ(170~240円)程度で、これも常温保存品ばかりです。

バター

もっと安いものもありますが、私が使っているのはAnchorの227gで120ペソ(300円)のものです。まぁ日本と同じような値段でしょう。

コーヒー

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フィリピン産のドリップコーヒー用のコーヒー粉、250gで173ペソ(380円)です。
日本でも大体同じ位の値段ですね。

紅茶ティーバッグ

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ティーバッグ25パック入りで265ペソ(580円)です。
これも大体日本と同じ値段だと思います。

セブの方が高いもの

いちご

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S&Rなどで売っていますが、輸入品しかありませんので激高いです。
454gパックで600ペソ(1400円)!高すぎるので、私は買った事ありません。

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同じく輸入フルーツの柿、S&Rにありましたが、4つで730ペソ(約1600円)
フィリピンで作っていない果物は高いです。

醤油

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フィリピンローカルメーカー製造の醤油はとても安いですが、日本の醤油とかけ離れた味がしますし健康面でも心配です。
それで身体の為にキッコーマン減塩醤油を買いました。

キッコーマンといってもフィリピン現地法人(シンガポールで製造)ですので日本のキッコーマンとはグループですが別の会社になります。

味も僕は分からないですが、うるさい人が味わえば日本のキッコーマン醤油とは若干違う味だと思います。

600mlで207.5ペソ(460円)

キッコーマンのHPで日本のキッコーマン減塩醤油を調べると750mlで希望小売価格380円になっていましたので、フィリピンの方が高いですね。

ヨーグルト等

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こちらではヨーグルトは大体1個30-40ペソ(60~90円)します。

しかもかなり甘く、LOW FATとかLOW SUGARと書かれているものでも、日本のノンシュガーではない普通の製品と同じ程度の甘さです。
プレーンのヨーグルトはほぼ売っていません。

日本ですと4個パックで188円とかで買えますよね。

ゼリーやプリンはもっと種類が少なく、なかなか見つかりません。
値段もやはり日本よりちょっと高めで、美味しさは低めです。

豆腐

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日本人なら毎日の食卓に並べたい豆腐も、セブだと高級品。
小さめの豆腐1パック、110ペソ(約230円)。

ほとんどの日本食材

当たり前ですが、日本から輸入でしか入ってこない味噌、つゆ、だし昆布、うどん・そば、みりん・酒などの各種調味料、キューピーマヨネーズ、日本のカップラーメン等は1.5~2倍の値段で売っています。

なので可能なら日本である程度買って来たり、日本から遊びに来るお客さんに頼んで買って来てもらったりして、こちらで買うのを少なくすると良いでしょう。

ダイソーの全商品は日本の倍価格

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こちらのダイソーは88ペソ(約200円)均一、日本と同じ商品が倍の価格で売っています。
それでもいつも満員なのは、セブでこの価格帯で手に入る自国製の商品と比べ、品質が良いからです(逆に言うとフィリピンの製品の質は日本の100均の商品を倍の値段で置いても売れる位悪い)。

またいわゆるアイディア商品のようなものがまだフィリピンに少ないというのもあります。

そもそもフィリピン人はあまり便利さや工夫などを追求しません。
便利さを知らないのか、不便さに慣れているのか...。
地元のスーパーではあまり便利商品のようなものを置いていません。

そこへ来て日本のダイソーが便利なものを色々持って来るので、目新しさからお客さんが集まっています。

セブにも地元の均一ショップのようなものもありますが、99ペソ均一とかで、置いているものもダイソーに比べると少なくショボいです。
似たような日系の均一ショップで”日本城”というお店や、最近は韓国の”MINISO”なるお店も増えてきました。

セブの物価は日本より多少安いが、コスパは悪い

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ちょっと偏った比較内容だったかも知れませんが、私のレベルの食料品でスーパーマーケットで手に入るものの値段を比較してみました。

巷で言われているように、セブは日本の半分とか1/3の生活費で暮らせる、という事はありません。

フィリピン一般庶民の金銭感覚

もっとも、地元の80%を占める底辺の人たちはもっと安いもので生活しています。

現地の人の収入の平均は我々日本人の大体5分の1から6分の1程度ですから、大体表記のペソ価格に0を一つ足して円で読むと、現地の人の感覚を我々の感覚に換算出来ます。

つまり、
玉子1個6ペソ → 我々が60円払う感覚
牛乳1本80ペソ → 我々が800円払う感覚
ドリップ用のコーヒー粉(250g)173ペソ → 我々が1,730円払う感覚
になるわけです。

なので、現地人は牛乳や100%のジュースなんて贅沢なものは飲まず、1本10ペソ(22円)の瓶のコーラを飲みますーそれでも我々が100円払う感覚。

米は40ペソ/kg以下の量り売りの米(古々米)を買い、醤油はSwanというメーカーの1L40ペソ(90円)のものを、コーヒーは1袋5ペソの3in1(コーヒー、ミルク、たっぷりの砂糖がひとつになった)のインスタントコーヒーを飲みます。

ドリップコーヒーや紅茶なんて飲んだことがありません。
ヨーグルトも食べません。
牛肉は高い(と言っても日本の半額以下なのですが)ので買わず、豚と鶏肉を食べます。

現地人と同じ暮らしは日本人にはキツイ

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私達もそのように生活すれば、確かに日本の1/3~1/6の食費で暮らせるはずです。
が、そこまで質を下げれば、バラエティ豊かな食生活を楽しんできた我々日本人にとってはかなり生活の満足感が下がりますし、健康を損ねるかも知れませんね。

この記事を読んでお分かりいただけるように、日本より安く手に入るものは質が悪く、日本の半額で買えるものは品質が日本の1/3以下と思ってください。

スーパーマーケットの管理体制も悪く、賞味期限切れやパッケージ破れの商品が陳列されている事はザラで、気を付けていないとうっかりそのまま買ってしまう事があります。

レジ待ちも日本の2~3倍の時間がかかります。
買い物に時間が掛かるという事は、仕事や他の活動をする時間が奪われるわけですので、コスパが悪いという事になります。

その他の要素

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また、日本のどこと比べるかによっても変わってきますね。

首都圏に住んでいる人からすれば、セブは物価が安いと感じると思いますが、私の以前住んでいた大阪の門真市というところは物価が安い地域でしたので、そこと比較するとセブは2~3割安いかな、という程度。

今回は現在のレート1ペソ2.2円で計算しましたが、これが1ペソ2.6円(2015年夏頃のレート)になってしまうと、その2~3割安い分が消し飛びます。

それでセブは日本より少しだけ物価が安いものの、商品・サービスの質を考えると、コストパフォーマンスは低いと言えるでしょう。

日本というのは安くて品質の良い商品が買える、とてもコスパの良い国なのです。

次回はセブの家賃・交通費について触れようと思います。